ネット誹謗中傷にお悩みの千葉の方へ
ネットで誹謗中傷をされても、よほどでない限りはそのまま放っておく方が多いでしょう。しかし、理由もわからず根拠のないデマが広がっていってしまうこともあります。誹謗中傷に悩まされるようになったら、専門家である弁護士に相談すべき時期です。
今回は、ネット誹謗中傷でお悩みの千葉の方のために、ネット誹謗中傷で多い内容、ネット問題に強い弁護士から見たNGな対処法、嫌がらせ内容削除にかかる時間についてご説明いたします。
ネット誹謗中傷で多い内容
最近では、SNSなどのネットのコミュニケーションツールを利用したことがない方の方が少なくなってきました。ネットを介したコミュニケーションが当たり前になったことにより、いろんな人と繋がることができるのは良いことですが、悪い問題も発生しています。ネット誹謗中傷はその1つであり、のちに深刻な被害をもたらすこともあります。ネット誹謗中傷で多い内容としては、以下が挙げられます。
- 名誉毀損
- 悪口
- デマ
- 暴行・殺害予告
- 個人情報の漏洩
名誉毀損とは、人の社会的評価を低下させるような言動を指します。違法となるかどうかの境界線は難しいところですが、人格と否定するような内容や何度も攻撃するような内容を繰り返している場合には、受任限度を超えるとして違法と判断されやすいといえます。名誉毀損とまでは行かなくとも、「バカ」「頭が悪い」などの悪口も侮辱罪が成立する可能性があります。中高生のいじめなどでは多いケースです。
さらに「この人が犯人」などの事件の犯人のようなデマが拡散されてしまうことがあります。無関係の人が事件の当事者であるかのように広がっていってしまうため、被害者への攻撃も厳しいものとなります。これが発展すると、「ボコボコにしてやる」「殺す」などの暴行・殺害予告を受けることもあります。「こいつの住所・電話番号はこれ」などというように、勝手に個人情報が出回ってしまう被害も出ています。
このような誹謗中傷等の投稿は日常的に行われており、若い世代では特に「被害にあったことがある」という人は多い傾向にあります。
ネット問題に強い弁護士から見たNGな対処法
ネットで誹謗中傷などが繰り広げられると、多くの人が反論します。「事実と異なる」「デマが流れている」など、冷静に反論する分には問題ありません。しかし、これに対しアンチの加害者は攻撃を緩めることは少なく問題が大きくなることもあります。一度反論したら、その後は適切に対処する必要があります。やってはいけないのが以下のような対応です・
酷いことを言われたら、反論したくなるのは当然です。しかし、これは「一度だけ」に留めておくのが正解です。何度も応酬してしまうと、相手は反応を見て楽しんでしまう可能性があるからです。「嫌がっている」=「効果がある」と捉えられてしまうので、反論を繰り返すのは効果的とはいえません。
また、最終的に相手を罵倒してしまうことがあります。相手の口車に乗ってしまい、酷い内容を投稿してしまう可能性がありますので、冷静に対処するようにしましょう。相手に攻撃する材料を与えてしまうと問題は大きくなります。
反論したい場合には、法的措置に出ることも考えていることをダイレクトメッセージで伝えること、そして相手からの誹謗中傷内容はスクリーンショットなどで保存しておいてください。相手が削除する前に証拠を保存しておくことが必要です。
嫌がらせ投稿の削除、犯人特定には時間がかかる
誹謗中傷投稿などの削除の場合、2通りの方法があります。1つ目は、被害者あるいは弁護士から任意で削除依頼をする方法です。この場合、早ければ1週間程度で問題のある投稿は削除されます。任意でお願いして削除されない場合は、2つ目の方法をとります。投稿削除の仮処分という訴訟手続きを行います。この場合は、訴訟手続きに時間がかかるため、早くても1ヶ月程度かかるでしょう。時間がかかるケースでは3ヶ月程度を想定しておくべきです。
また犯人特定にも一定の時間がかかります。任意でIPアドレスを取得しようとしても断られてしまうケースが多いため、発信者情報開示の仮処分を申し立てます。この場合開示までに1ヶ月程度、その後プロバイダに発信者情報開示請求を行い、開示されるまでに2-3ヶ月〜1年程度かかります。
このように、ネットで誹謗中傷を受けた場合、手続きを開始してから解決までは早くて1ヶ月、長ければ1年以上かかることもあります。スムーズにトラブルを解決するためにも、早期の対処が必要不可欠です。
早めにネット問題に強い弁護士に相談しよう
誹謗中傷を放置してしまうと、酷い投稿内容がネットに残り続けることになります。多くの投稿に埋もれてなくなることを期待する方もいますが、「検索すれば出てくる」という状態を放置しておくと、ご自身の将来的な評判にも影響します。企業であれば企業イメージに大きな被害が生じます。
誹謗中傷は放置せずに、早めに弁護士に相談するのが得策です。誹謗中傷投稿や誹謗中傷記事、デマ、個人情報の流出にお悩みの方はネットトラブルを多く取り扱う弁護士にご相談ください。できるだけ早く名誉を回復しましょう。