ネット誹謗中傷にお悩みの奈良の方へ
誹謗中傷に悩みストレスを抱えたり、日常生活に支障が及だりする人が跡を立ちません。毎日利用しているSNSやインターネットは大変便利ですが、相手が見えないためいつもより口調がキツくなったり、相手に対して酷いことを言いやすい状況があります。人を傷つけない言動を皆さんが心がけるべきですが、もし現在あなた自身が被害に遭われているなら、黙っていてはいけません。
今回は、ネット誹謗中傷に悩む奈良県の方のために、ネット上の嫌がらせや誹謗中傷への対処法をお伝えします。奈良県でのインターネット上の人権侵害の現状、嫌がらせ、名誉毀損行為に対する自分でできる初期対応、誹謗中傷投稿は削除して、犯人を特定すべき理由までわかりやすくご説明いたします。
奈良県警でもネット上の名誉毀損行為を確認
ネット上の誹謗中傷問題は今や社会現象になっています。少し前までは、芸能人や有名人などが被害に遭うケースが多かったのですが、最近では一般の方も誹謗中傷に悩み、ストレスを抱えています。
奈良県警にも、「掲示板に誹謗中傷をする内容の書き込みをされた」、「掲示板に氏名や住所などの個人情報が書き込まれた」という相談が寄せられており、身近な問題として迫ってきているのです。奈良県では昔からインターネット上の差別問題にも取り組んでおり、インターネット上の人権侵害に断固として反対の意思を表明してきました。最近起きているネット上のいじめや知らない人からのプライバシー侵害などにも、泣き寝入りをせず警察や弁護士に報告するなどの対処をしていくべきです。
よくある事例としては、SNS上で友人に悪口を書き込まれる、インターネット上の掲示板(爆サイ、ホスラブ、2ちゃんねる)などで、個人情報を書き込まれる被害などがあります。 SNS、特にラインなどを使ったいじめでは、未成年が学校に行けなくなってしまったりするケースもあるため、親と学校が協力して対応していく必要があります。個人情報の流出は、ストーカー被害にも繋がりやすいため、被害にあったらすぐに警察に相談することが重要です。
このように、奈良県でも実際にネット上の誹謗中傷被害事例は報告されていますので、被害にあったら、正しい対処をすることが重要です。
嫌がらせ、名誉毀損行為に対する自分でできる初期対応
ネット上で嫌な言葉を投げかけられたら、皆さんはどうしますか? 思わず反論してしまい、議論がヒートアップしたという経験もある方もいらっしゃるでしょう。あるいは、無視したという方も多いと思います。実際上、どちらが正しい対応なのでしょうか?
初期の正しい対応は「相手にしないこと」です。ついつい反論してしまうと、相手は余計に酷いコメントをするようになるなど、集中的にあなたを攻撃してきます。神経を逆撫でするようなコメント、投稿に対しては反論せず無視しましょう。
しかし、無視しても何度も執拗に「お前は嘘つきだ」「お前は犯罪者だ」「生きている価値がない」など、ひどい言葉を投げかけてくるケースもあるでしょう。このように誹謗中傷のような内容が続く場合には、放置してはいけません。相手のコメントは無視したまま「誹謗中傷行為をやめない限り法的措置をとる」と相手に伝えましょう。それでも続く場合は、弁護士や警察に相談すべきです。
このように、誹謗中傷などの嫌がらせに対しては、①相手にしないこと、②続くようであれば警告、③弁護士・警察に相談する、が正しい対処法です。
誹謗中傷投稿は削除して、犯人を特定すべき
単なる不快になる程度の悪口ならまだ「相手にしない」対応で済みますが、差別的な言葉やデマを流されてしまった場合、個人情報を流された場合など、深刻なケースでは放置しては行けません。インターネット上では、嘘の情報や悪い情報は早く拡散されていく性質があるためです。もしこのような被害にあったら、すぐに以下の対処をすべきです。
- 問題投稿を削除
- 犯人を特定して、損害賠償あるいは刑事告訴をする
まずは問題となるコメントや投稿を削除するために、「削除依頼」や「違反報告」を行います。ここまでは自分でもできるのでやってみましょう。削除されなかった場合や削除されても誹謗中傷がストップしない場合には、法的措置にでます。弁護士に依頼し、「当該投稿削除の仮処分」や「発信者情報開示請求」の申し立てを行ってもらいましょう。
また発信者情報開示請求等で、犯人を特定することは非常に重要です。犯人を特定して刑事告訴や損害賠償請求をすることで、自分の行った言動に対し責任を取ってもらうことができるためです。誹謗中傷は、名誉毀損罪や脅迫罪、業務妨害罪などに当たる犯罪であり、不法行為として損害賠償の支払いもしなければいけない可能性がある行為であることを理解してもらいましょう。
以上から、問題となる投稿・コメントを削除し、犯人を特定して責任を取らせることが必要です。
奈良県のネット問題に強い弁護士に相談を
ネットの誹謗中傷と一言で言っても、さまざまな状況があります。犯人が知人であることもあれば、全くの赤の他人のケースもあり、名誉毀損事例の場合もあれば、プライバシー侵害のケースもあります。必要なことは、専門家である弁護士に相談することです。
相談は、通いやすい地元の弁護士事務所がおすすめです。ネットトラブルに強い弁護士であれば、事情に合わせて適切な対処を行ってくれるでしょう。