ネット誹謗中傷にお悩みの岐阜の方へ
岐阜県警に令和元年に相談されたインターネット上の誹謗中傷、名誉毀損に関するトラブルは101件です。その前の年である平成30年では118件も相談があったため、毎年100件程度の相談はある状況だということになります。もし現在、ネット上の誹謗中傷に悩んでいるなら、警察や弁護士に相談してください。当事者だけで悩んでいても解決することはできません。
今回は、ネット誹謗中傷に悩む岐阜県にお住まいの方のために、ネット誹謗中傷の対処策をご説明いたします。ネット誹謗中傷が起きやすいサイト、名誉毀損に当たる投稿は自分で削除が可能か、誹謗中傷事例を弁護士に相談すべき理由までわかりやすく解説します。
ネット誹謗中傷被害が起きやすいのはどこ?
できればネット上で誹謗中傷被害に遭いたくはありません。ではどのサイトでどのような被害が多いのでしょうか?
インターネット上では、誹謗中傷被害があらゆる場所で起きています。その中でも多いのは、以下のようなサイトです。
- 爆サイ、ホスラブ、2ちゃんねる(2ch.sc)、5ちゃんね(5ch.net)るなどの掲示板
- ツイッター、ライン、インスタグラム などのSNS
- 食べログ、キャリコネなどのレビューを書き込めるサイト
掲示板系のサイトでは、特定の企業や人物に対する悪口が書き込まれることが多くあります。特に、爆サイやホスラブは、地方版の掲示板があり、風俗業で働く女性に関する批評などが多く見られます。中には、本名や住んでいる場所を特定するような書き込みもあり、被害に遭う方も多いようです。
SNSでは、フォローし合う中で軋轢が生まれることもありますが、誹謗中傷ばかりを行っているような人物にターゲットにされてしまい、執拗な嫌がらせを受けることがあります。フォロワーが多い人ほど、影響力も高くターゲットにされやすい傾向にあります。Twitterは見知らぬ人からの被害が多く、インスタグラム やLINEは友人や同僚からのいじめであることもあります。
食べログやキャリコネなどでは、企業に対する被害が相継ぎます。食べログでは、食べてもいないのに酷い評価や内容を書き込む、キャリコネでは企業の悪い情報が書き込まれるなどの被害があります。悪い書き込みがいっぱいになると、お店や企業イメージにも影響し、売り上げにも影響するため深刻な被害となります。
嫌がらせや名誉毀損にあたる内容は自分で削除できる?
嫌がらせに当たる投稿や名誉毀損に当たる内容に関しては、被害者自身で削除の手続きをすることも可能です。SNSでは、各投稿に「報告」ボタンが取り付けられているため、簡単に問題投稿を管理者に報告できます。誹謗中傷やプライバシー侵害に当たる内容であれば削除してもらえるでしょう。
また掲示板や口コミサイトでも、「お問い合わせ」から削除依頼をする方法があります。これらを利用すればご自身でも記事や投稿の削除をすることは可能ですが、場合によっては難しいケースもあります。
例えば、掲示板系のサイトの場合は、表現の自由に当たるとして削除を依頼しても却下されてしまうこともあります。また実際に削除が行われても、再度同じような投稿が相次ぎ、いたちごっこのような状態になってしまうケースもあるのです。
嫌がらせ投稿や名誉毀損に当たる内容を削除することは必須ですが、これだけでは被害の発生をストップさせるのが難しいこともあると理解しておくべきです。
投稿が削除されない場合、嫌がらせがストップしない場合は弁護士に相談しよう
投稿の削除を依頼したのに実行してもらえない場合、また削除されたものの、嫌がらせ被害が治らない場合もあるでしょう。このような問題が発生した場合には、すぐに弁護士に相談してください。弁護士に依頼すれば以下のような対処が可能です。
- 法的対処が可能
- すぐに対応できるので、拡散を防止できる
- 犯人を突き止めて将来的な嫌がらせをやめさせられる
投稿が削除されなかった場合には、弁護士から任意で削除を求める交渉を行います。それでも削除されなかった場合には、記事・投稿削除の仮処分を裁判所に申し立てることができます。またネットトラブルに慣れた弁護士が対処すれば、削除までの手続きもスムーズに進むため、早期に問題に対処でき拡散も防止できます。
さらに、将来的な嫌がらせを防ぐために、誹謗中傷を行った犯人を突き止めます。発信者情報開示請求を行い、犯人を特定した上で損害賠償請求を行えるので、加害者に法的責任を問うことができるのです。場合によっては、刑事事件として告訴することもできます。
このように、弁護士に依頼することで法的対処も含めた総合的な問題解決に取り組むことが可能となるのです。
ネット問題に強い弁護士に相談を
ネットの誹謗中傷にお悩みの方は、ぜひ地元でネットトラブルに強い弁護士を探しましょう。通いやすい場所にある法律事務所であれば相談もしやすく負担も軽くなります。またネットトラブルを多く取り扱っている法律事務所を検索するのもポイントです。
インターネットの誹謗中傷トラブルは、ITに関する知識やこれまでの経験やノウハウが必要になる分野であるためです。お悩みの方は、被害が酷くなる前にご相談ください。