ネット誹謗中傷に悩む兵庫・神戸市の方へ
兵庫県では、サイバー犯罪に関する報告が平成30年には過去最高の3214件となり、子どもが児童ポルノなどの被害に遭うなどの件数も増加しています。そしてインターネットの発達に伴い、ネット上の誹謗中傷被害などで被害に遭う方も少なくありません。
今現在、ご自身やご家族がネット上やSNS上の誹謗中傷被害にあっている方は、できるだけ早く対処すべきです。拡散する前にストップさせることが有効であるからです。今回は、誹謗中傷被害に悩む兵庫の方のために、ネット誹謗中傷が社会問題となる背景、ネットで誹謗中傷・嫌がらせをする心理、誹謗中傷行為をやめさせる方法についてご説明します。
ネット誹謗中傷が社会問題に
インターネット上の人権侵害報告数は毎年増加しています。平成29年の全国の統計では、2217件が報告されており前年比で16.1%増加しています。これ以降の全国的な統計はありませんが、静岡県警には近年年間100県以上のインターネットの書き込みをめぐるトラブルが報告されていることなどから、全国的にも被害報告が増加している可能性が高いといえます。
最近では、リアリティ番組に出演した有名人の方が亡くなってしまい、ネット上の嫌がらせが原因ではと大きな話題になりました。ネットにおける誹謗中傷被害はもはや社会問題にまで発展しているのかもしれません。
多くの方がSNSを利用していますが、その中でも日常的なコミュニケーションツールとして利用されているのはLINEです。今ではアプリを持っていない方の方が少ないかもしれません。学生の間では、友人や知人からLINEでの嫌がらせ被害に遭うケースが増加しており、心を痛めるような内容が送られていることが多いようです。いじめの温床にもなりうるSNSですが、よりより使い方をするためにも、被害にあったらきちんと対処することが必要です。
このように、日常的に利用するSNS等での被害は深刻になっています。精神的に追い詰められてしまう前に、誰かに相談することが大切です。
ネットで誹謗中傷・嫌がらせをする心理
問題なく使えば非常に便利で楽しいSNSですが、なぜネット上では誹謗中傷や嫌がらせをする人がいるのでしょうか? 酷い言葉を投げかける心理としては、以下が考えられます。
- 匿名なので自分の主張を通しやすい、攻撃的になる
- 欲求不満を解消している
- 現実社会でできないことをしている
ネット上は匿名の投稿がほとんどです。誰にも本当の自分を知られないからこそ、自分の言いたいことを言えるという側面があります。自分の言いたいことを言うことには問題ありませんが、主張が攻撃的になってしまう方も少なくありません。独りよがりな物言いで日頃のストレスを解消しているという方もいるでしょう。
日常生活の不満を、ネット上で知らない人に解消しているのです。顔が見えないことから、面と向かって言えないことも言いやすいというのがあるのかもしれません。
店のデマを書き込むなどの誹謗中傷もありますが、これはライバル店やたまたま嫌な思いをした客が行っていることもあります。相手の評価を貶めて自分がより有利に立ちたいという意識や現実ではできないことをネット上で発散しているのです。
このように、ネット上では顔が見えないことを逆手に取り、日常の鬱憤を晴らしたい人が攻撃的な内容を投稿することがあります。
ネット上誹謗中傷行為をやめさせる方法
ではネット上での誹謗中傷行為をやめさせる方法はあるのでしょうか? 方法としては以下が考えられます。
- 無視する
- 誹謗中傷投稿を報告して削除してもらう
- 犯人を特定する
- 損害賠償を請求する
多少の悪口であれば、放置すれば良いというケースもあります。誹謗中傷行為を行う人は、構ってしまうと余計にヒートアップすることが多いので、無視は最初の段階では有効です。しかし、何度も続くようであれば、誹謗中傷内容を削除してもらうという方法もあります。問題を運営に報告すればすぐに削除されることは少なくありません。
もっとも、投稿削除ではいたちごっこになってしまうこともあります。アカウントを変えてはまた同じような酷い内容を書き込んだり、必要のないネット上の喧嘩に発展してしまうこともあるでしょう。誹謗中傷が続くようであれば、犯人を特定し損害賠償を請求すべきです。加害者はあなたが苦しむのを楽しんでいます。反省してもらうには、今加害者が行っている行動が現実に責任を取らなければいけない行為だと認識してもらう必要があります。そのためには、犯人の氏名や住所を特定し、損害賠償をするのが一番効果的です。
ネット問題に強い弁護士に相談を
ネットで嫌がらせをする人は、残念ですが同じような行為を他の人にも行っている可能性が高いといえます。被害者が声を上げれば、今後の被害も防ぐことができます。何度も同じような被害に遭い、苦しんでいるのならば、相手を特定してきちんと責任を取ってもらいましょう。
ネット問題に強い弁護士に相談すれば、相手を特定し、名誉毀損に基づく損害賠償請求をすることができます。1人で抱え込まず、お早めに専門家である弁護士にご相談ください。