ネット誹謗中傷にお悩みの滋賀の方へ
ネットでの誹謗中傷は放置していても止まることがありません。初期の段階では、そのままおさまることもありえますが、一定程度の期間誹謗中傷がおこなわれるか、それが別の人からも行われるようになれば、何らかの対処は必要になるでしょう。
今回は、ネットの誹謗中傷に悩む滋賀の方のために、ネット誹謗中傷への対処法を解説します。弁護士に相談するメリットからネット上の誹謗中傷コメントが削除できない理由、誹謗中傷・嫌がらせへの対処法までわかりやすくご説明いたします。
ネット上の名誉毀損を弁護士に相談するメリットは?
インターネット上で、自身に関する何らかのデマが流された、不名誉なこと・事実でないことを投稿された場合には、名誉毀損に当たる可能性があります。この場合、自分で対処する、警察に相談する、こともできますが、弁護士に相談するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
- 迅速に対処できる
- 損害賠償請求、刑事告訴も任せられる
- 犯人特定の手続きが容易になる
- 心理的なストレス緩和
まず、インターネットトラブルに慣れた弁護士であれば、迅速に必要な対処をすることができます。投稿の削除を求めたり、犯人特定のための手続きを行なったりなど、ご自身でやるよりも早く動くことができるでしょう。
また警察に刑事告訴する方法も考えられますが、ご自身で行う場合証拠が足りないなどで捜査が開始されないケースもあります。弁護士であれば、十分な証拠を揃えて刑事告訴できるので、捜査開始までがスムーズです。また損害賠償請求をしたい場合、警察ではできないので弁護士が必要になります。
さらに、犯人特定は法手続きが必要であり、事実上ご自身で発信者情報開示請求などを行うのはハードルが高いといえます。他方、弁護士であれば手続きを行うことも大変ではなく、ご自身で加害者に立ち向かう必要もないため、心理的なストレスも緩和できます。専門家に任せていれば、安心できるというメリットもあるでしょう。
このように、弁護士にネット上の誹謗中傷トラブルを依頼すれば、迅速に対処でき損害賠償請求もできるなどのメリットがあります。
インターネット上の誹謗中傷を削除できない理由
「インターネット上の誹謗中傷は自動的に削除してくれればいいのに…」
このように考えたことがある方も少なくないでしょう。しかし、実情としては誰かが管理者や運営者に報告しない限り削除されることはありません。これはなぜなのでしょうか?
理由としては「表現の自由を守るため」というのが、いちばんの理由です。どのような発信にも原則として憲法でも保障される表現の自由が認められるため、勝手に削除すると検閲になってしまい、事由な言論が認められなくなってしまうというのが根拠です。
しかし、どんな内容の表現でも保護されるというわけではなく人への悪口、罵倒、誹謗中傷のような表現は表現の自由の中でも低い価値しか認められず、他の人の法的権利を侵害している場合には削除されるべきだと考えます。もっとも、勝手に削除していくと論評など言論の自由として一定の価値を認められるべき内容も侵害されてしまうので、被害を受けた人からの申告が必要ということになるのです。
ネット上の誹謗中傷行為は、名誉毀損罪として処罰される可能性があります。ただし、名誉毀損罪は、表現の自由との関係から親告罪となっており、被害者からの告訴が必要になるのです。
このように、インターネットで自動的に誹謗中傷内容が削除されないのは、検閲にあたる可能性があり、表現の自由を侵害する可能性があるためです。
誹謗中傷・嫌がらせへの対処法
ネット上で誹謗中傷や嫌がらせ被害を受けているなら、以下の方法で対処していくべきです。
- すぐに削除依頼、違反報告をすること
- 削除依頼が拒否されたら弁護士に相談し、法的措置を取ってもらう
- 犯人を特定、慰謝料を請求し、二度と繰り返されないようにする
まず、誹謗中傷にあたる投稿やコメントは、当該サイトにて削除依頼や違反報告をしましょう。これで多くの場合は削除されます。もっとも、爆サイ、ホスラブ、2ちゃんねるなど、掲示板系サイトは表現の自由を理由に削除しないケースもあります。この場合は、弁護士に依頼し、法的対処をお願いしましょう。投稿削除の仮処分などの法的措置が取れます。
また今後の誹謗中傷を防ぐためにも、犯人は必ず特定すべきです。同じ人物がアカウントなどを変えて、同様の行為を繰り返すことは珍しくないため、特定作業が必要となります。発信者情報開示請求などを行い、犯人が判明したら損害賠償請求や刑事告訴をしましょう。自分の行った違法行為に対し責任を取ってもらいます。
滋賀県でネット問題に強い弁護士に相談を
ネットの誹謗中傷被害を相談するなら、自宅から通いやすい場所にある法律事務所でネットトラブルに強い法律事務所を探しましょう。家から近いと通いやすく相談の際に便利です。
また弁護士にも専門分野があるため、ネットトラブルを多く取り扱っている事務所であれば、迅速に動いてくれます。誹謗中傷が拡散される前に、弁護士に依頼して早く手続きを進めていくのがおすすめです。