1.ネット誹謗中傷にお悩みの岡山の方へ
新型コロナウィルスの影響でネットでの誹謗中傷は増加しているといわれています。もし被害にあったら、迅速な対応が必要です。誹謗中傷を放置していると、自宅や職場を特定されるなど、被害が膨らんでしまう可能性があります。
そこで今回は、ネット誹謗中傷にお悩みの岡山県にお住まいの方のために、ネット誹謗中傷への対処法についてお伝えします。最近の誹謗中傷の傾向から、嫌がらせ行為や名誉毀損に迅速に対応すべき理由、誹謗中傷コメント削除は自分だけでは難しい理由についてもご説明します。
2.新型コロナでネット誹謗中傷が県内で急増
新型コロナウィルスに感染した人に対するバッシングが続いています。岡山県内でも、新型コロナウィルスに感染した人をネット上で特定しようと試みたり、感染したとされる人に対するネット上の誹謗中傷を行うなどの問題行為が相次いで起きています。
具体的には、コロナ感染者がSNS上で「岡山から追放しろ」というコメントや「バイオテロだ」という内容の暴言を受ける被害があります。このようにSNSで誹謗中傷にさらされる被害がほとんどですが、酷いケースでは個人を特定して、判明した個人の電話番号や職場にまで電話をかけるなどの行為があるようです。このような行為に対しては、厳しく対応していく必要があります。
新型コロナウィルスに関しては、ワクチンができるまでにまだ時間がかかることからこのような事態が全国的に発生し続ける可能性も指摘されており、ネット上の誹謗中傷行為に対しては早期に対処していくことが重要だと考えられています。
3.嫌がらせ行為や名誉毀損に迅速に対応すべき理由
ネット上の嫌がらせ行為や名誉毀損には、迅速に対応していくことが大切です。というのも、以下の理由があるためです。
- 拡散すると削除が難しい
- 現実の被害が大きくなる
- 匿名性によって加害者が増える
ネット上での誹謗中傷は短い時間で拡散されていきます。最初はTwitterで受けた暴言コメントなどが相次いで起きるという現象が起きますが、放置していると他のサイトでも同じような誹謗中傷発言を受ける結果となってしまいます。
またSNSのアカウント上で被害を受けるだけではありません。ネットに公開していないはずの住所や氏名、電話番号などを特定する動きが出始めます。1つのSNS だけではわからないことも他のSNSと合わせて情報収集をすることで個人が特定されてしまうケースがあるのです。爆サイ、ホスラブ、2ちゃんねるなどでは、地方版のスレッドがあり土地勘のある人が書き込むことにより、探しているターゲットが誰なのかを特定しやすいという特徴もあります。
誹謗中傷をする加害者が1人なら対処もしやすいですが、デマや人に知られたくない事実が広がっていくとともに加害者は増えていきます。ネット上では、匿名性があるのをいいことに、リツート機能などを使うことによりどんどん噂を広げて行ってしまうという特徴があるためです。
4.誹謗中傷コメント削除は自分だけでは難しい
SNS上で起こった誹謗中傷コメントに対しては、ご自身で運営に削除依頼をすることなどで対応可能です。しかし、他のサイトなどにも誹謗中傷内容が広がってしまうと自分だけで対応することは困難を伴います。具体的には以下が理由となります。
- 自分で削除依頼をしても次の誹謗中傷が書き込まれる
- 根本的な解決には加害者を見つける必要がある
- 手続きには時間がかかる上に、手間がかかる
- 損害賠償請求は弁護士に任せるべき
まず誹謗中傷コメントの削除依頼手続きをさまざまなサイトで行っていくことになりますが、これに応じないサイトもあるだけでなく消去されても別の誹謗中傷コメントが書き込まれるなどの問題が起きがちです。これを防ぐために、主な加害者を特定して損害賠償請求などを行う必要がありますが、これには法的手続きが必要です。発信者情報開示請求を利用することになりますが、法的手続きが必要となるため手間と時間がかかります。
他方、発信者情報開示の手続きについては迅速な対応が求められます。というのも、通信記録の保存期間はスマホからの通信では3ヶ月となっており、これを過ぎると犯人を特定することができなくなってしまうためです。個人ではスムーズに対処していくことが難しいため、専門家である弁護士を通して手続きを早期に進めて行かなければいけません。
発信者情報開示請求
このように、コメント削除だけでは誹謗中傷トラブルに対応できないことが多いため、早期に法的手続きに入り、犯人を特定することが重要となります。
5.ネット問題に強い岡山の弁護士に相談を
ネットで誹謗中傷トラブルに巻き込まれたら、ネット問題を取り扱う弁護士にご相談ください。地元の事情に精通した地元の弁護士なら、適切かつスムーズに事件解決に動くことができます。ネット上に個人情報が拡散される前に対応に出ましょう。
個人情報が出回り始めたら、現実に被害が出るのは時間の問題です。誹謗中傷に悩まされる方は、毎日知らない人から暴言などを受けることにより心身ともに疲弊してしまう傾向にあります。早期に対応することでこのような被害を少しでも減らすことが可能です。