ネット誹謗中傷にお悩みの佐賀県の方へ
ネット誹謗中傷による被害は深刻です。早めに対処することで被害を最小限に抑えることも可能ですので、ネットトラブルに巻き込まれたらご自身で対処法を実践していくことが重要です。
そこで今回は、ネット誹謗中傷でお悩みの佐賀県の方のために、ネット誹謗中傷への対処法をお伝えします。名誉毀損投稿は自分で削除する方法、ネット上の嫌がらせ被害を放置してはいけない理由、加害者を特定し刑事告訴・損害賠償請求をすべき理由までわかりやすくご説明いたします。
名誉毀損投稿は自分で削除が可能
名誉毀損に当たるような内容をSNSやネット掲示板などで書き込まれてしまった場合、速やかに削除することで被害を最小限に防ぐことができます。では、自分で削除をするためにはどう対応すれば良いのでしょうか?
「お前が事件の犯人だ」とするような人の社会的信用を貶めるような投稿や不倫の事実などのプライバシーに当たる情報を勝手に公開するような行為は名誉毀損に当たります。また、「お前はバカだ」というような抽象的な表現であったとしても、侮辱罪にあたります。このような悪意のある表現はご自身で削除依頼をすることが可能ですが、掲載された場所によって削除方法は変わります。
SNSで誹謗中傷被害を受けた場合
SNSで誹謗中傷にあたるようなコメントを受けた場合には、当該コメントから「報告」ボタンを押して、流れに沿って誹謗中傷にあたるため削除を希望する旨を運営に伝えることができます。誹謗中傷にあたる表現については、利用規約にも反する行為ですので比較的すぐに削除されるでしょう。
掲示板系サイトで被害を受けた場合(爆サイ、ホスラブ、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる))
爆サイ、ホスラブ、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)などの掲示板系サイトで被害にあった場合には、お問い合わせ窓口から削除依頼のメールを送付することができます。もっとも、掲示板サイトの場合は誹謗中傷による削除依頼が殺到することもあり、1週間以上の時間がかかることもあります。また場合によっては削除対応をしてもらえないケースもありますので、この場合は法的対処にでなければいけません。
嫌がらせ被害は絶対に放置してはいけない
ネット上で嫌がらせ被害を受けた場合には放置してはいけません。仮に放置してしまった場合には以下のような被害が広がる可能性があります。
- ネット上の悪評は、他のサイトに拡散される(食べログからSNSへなど)
- ネット上の嫌がらせが現実の被害に変わる(いたずら電話、ストーカー被害)
1つのサイトでお店の口コミに低評価がつけられてしまったと仮定します。このとき、「店主の態度が悪かった」「店で働いていたことがあるが衛生状況が最悪」などとデマが書き込まれたとします。この内容を誰か他の人が見つけて、SNSなどに拡散され炎上するケースもあります。1つのサイトで火がついた場合には、SNSや他のサイトに拡散されていってしまう可能性があるのです。
またSNSなどで誹謗中傷の被害を受けていたものの、ネットの中に止まっていたので放置していたというケースもあるでしょう。この場合、誰かが被害者の氏名や住所、電話番号などを特定して現実にいたずら電話が鳴り止まないなどの被害に発展することがあります。女性の場合はインスタグラムなどの位置情報をうっかり公開してしまったことからストーカー被害に遭うケースもあります。
このように、誹謗中傷被害を放置してしまうと事態が悪化することがあります。
犯人を見つけて、刑事告訴・損害賠償請求を
被害が大きくなってしまう前に、きちんとした対処を実践していくことが大切です。具体的には、加害者を特定して損害賠償や刑事告訴を行うことが根本的な解決につながります。犯人を特定して、刑事告訴、損害賠償をすべき理由としては以下が挙げられます。
- 誹謗中傷を止めさせる
- 将来的な被害を防ぐ
- 他の加害者への抑止力につながる
まず、今ある誹謗中傷をやめさせることが重要です。繰り返される誹謗中傷は相手にいくら「やめてください」と言っても、暴言をストップしてくれることはありません。そのため、現在ある誹謗中傷行為をやめさせるために、加害者と特定する法的手続きを取ったと忠告する必要があります。多くのケースでは、法的手続きをとったことを伝えると誹謗中傷が一時的にストップします。
しかし、一時的にやめただけでは根本的な解決につながりません。そこで将来的にもやめてもらうために損害賠償請求や刑事告訴を行うことで、示談を進めていきます。法的責任を追及されても不適切な暴言を続ける人は少ないでしょう。
また誹謗中傷を行う人は他の人にも同様の行為を行なっていることがあります。あなたが法的責任を追及することで、他の人への誹謗中傷も収まる可能性があるだけでなく、複数人が加害者である場合は他の加害者に対する警告にも繋がります。
このように、加害者を特定することで現在の被害だけでなく、今後の被害も防ぐことができるのです。
ネット誹謗中傷問題に強い弁護士に相談を
ネットトラブルに巻き込まれたら、早めに対処しましょう。スマホのログの削除は3ヶ月で実行されるので早めに動き出さなければいけません。発信者情報開示請求で加害者を特定すれば、損害賠償請求、刑事告訴は可能です。
犯人を見つけることで問題の根本的解決に繋がりますので、法的手続きをご検討中の方は、専門家である弁護士にご相談ください。加害者を特定して、責任を取ってもらいましょう。