ネット誹謗中傷にお悩みの高知県の方へ
ネットの誹謗中傷や嫌がらせの被害は深刻です。個人が誹謗中傷のターゲットになった場合には、かなり精神的に追い込まれ、うつ病などにかかってしまう事例も少なくありません。またお店などが被害に遭えば、営業利益の損失も著しくなることがわかっています。誹謗中傷被害にあったら、「いつか収まる」と待たずに積極的に対処を実践していくべきです。
そこで今回は、ネット誹謗中傷にお悩みの高知県にお住まいの方のために、ネット誹謗中傷への対処法について解説します。ネット上の誹謗中傷・嫌がらせの現状からネットで名誉毀損などの被害にあった場合の対処法までわかりやすくご説明いたします。
未成年でネットいじめが増加
未成年のほとんどがインターネットを使いこなし、高校生の1人1人がスマホを持っていることは今や珍しいことではありません。インターネットは現代に欠かせないツールであるため、若いときから慣れ親しんでおくことは良いことですが、他方で悪い側面も見え始めています。例えば最近では、未成年でネットいじめが増加しています。具体的には以下のような行為が問題となっています。
- SNSで特定の人物に対し誹謗中傷を行う
- 友人になりすまし、別の友人の悪口を言う
- LINEグループから仲間外れにする
- プライベートな写真や情報をネットに公開する
SNSで有名人のアカウントに悪口を書き込んだ経験のある人は少なくないようです。有名人だけでなく友人に対しても同様の行動をとることがあります。またいたずら感覚で友人になりすましたアカウントを解説し、友人が思ってもいない他の友人に対する悪口を書きこみ、人間関係を悪化させることもあります。
学校などで嫌なことがあれば、気に入らない友人をLINEグループから外すこともあるようです。酷いケースでは、性的な画像や人に見せたくない画像、動画、情報などを勝手にネット上に公開してしまうケースもあります。
これらは若気の至りで済む話ではありません。インターネットに一度アップロードした情報は消去しても転載されるなどして残り続ける可能性があるからです。またSNSなどを利用した嫌がらせ行為は未成年に止まらず、大人も職場のパワハラとして問題となっている事例も報告されています。
ネットでの嫌がらせは他人から行われることも
ネットでの嫌がらせ行為は、友人や知り合いに対してのみ行われるわけではありません。有名人などの会ったことのない人はもちろん、SNS上で知り合った人やネット上で意見などを見かけただけの人が誹謗中傷を行うこともあります。具体的には、以下の人たちが加害者になってしまうことがあるのです。
- SNSでのフォロワー
- お店の利用者
- 意見の異なる人たち
SNSで仲の良かったフォロワー同士が喧嘩したことなどにより、悪口を拡散されてしまったケースがあります。お店の利用者が実際にあったこと、あるいはなかったことを口コミとして書いてしまい、悪評が広がってしまう例もあるでしょう。SNSで主義主張が異なる人に辛辣な意見を投げかける人もいます。
ただ自分の意見を言うだけでは止まらず、相手を攻撃するような言葉を投げかけ、最終的には住所や氏名を晒すなどのプライバシー侵害が行われることもあります。本名などを公開していなくとも、SNSやネット掲示板(爆サイ、ホスラブ、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)を利用して本人を特定していくことは比較的容易に行われているのが実態です。
このように、ネット上での誹謗中傷や嫌がらせは、友人などの知り合いだけでなく赤の他人からも行われることがあり、被害も深刻となりがちです。
ネットで名誉毀損などの被害にあった場合の対処法
では、ネット上でデマを流されるなどの名誉毀損の被害にあった場合はどのように対処していけば良いのでしょうか。対処法としては、以下の順番に進めていくことが必要です。
- ① 削除依頼・請求
- ② 弁護士に依頼する
- ③ 犯人を突き止める
- ④ 損害賠償請求、刑事告訴を行う
SNSなどの誹謗中傷コメントはご自身で簡単に削除依頼を実行することができます。問題コメントの「報告」ボタンから誹謗中傷にあたることを運営に報告できますのですぐにやってみましょう。掲示板サイトなどでは、お問い合わせから削除依頼のメールを送信しなければいけません。名誉毀損に当たることなどを説明して、削除依頼をしてみてください。仮に削除されない場合には、記事・コメント削除の仮処分という法的措置が必要になります。
削除されない場合や犯人を突き止めたい場合には、弁護士に依頼してください。記事削除の仮処分や発信者情報開示請求を行う場合には、法的手続きが必要になるため1人で対処していくのは大変です。また時間制限もあるため、専門家に任せて手続きを進めていくのが賢明な判断といえます。
発信者情報開示請求などで加害者を特定できたら損害賠償請求を行いましょう。お店の営業損害や個人が受けた精神的苦痛に対する責任をきちんと取ってもらいます。こうすることにより、今後同様の行為をしないための抑止力を作ることができます。悪質なケースであれば、刑事告訴も視野に入れ弁護士と話し合ってください。
高知県でネット問題に強い弁護士に相談を
誹謗中傷を放置してしまう方も多いですが、放っておいても収まることは稀です。やってはいけないことをやっているという自覚を加害者に持ってもらう必要があります。将来的に複数の人が嫌がらせに参加する可能性もあるため、名誉毀損行為を行えば法的措置に出ることを明示しておくことはトラブル防止の上で重要です。
ネットトラブルは、ネット問題に精通した地元の弁護士にお任せください。ネット誹謗中傷の被害に遭ったら、加害者を特定して責任を取らせましょう。