ネット誹謗中傷にお悩みの三重の方へ
ネットの誹謗中傷に悩まされている方は、近年増加しています。テレビやネットのニュースなどで報道されるように、悩んでいる方の被害は深刻です。誹謗中傷が悪化する前に、何らかの対処をしていく必要があります。
そこで今回は、ネット誹謗中傷にお悩みの三重の方のために、誹謗中傷被害への対処法について解説いたします。名誉毀損にあたるケース、掲示板の書き込みで削除されないケース、ネット上の嫌がらせ被害を弁護士に相談するメリットまで、一緒にみていきましょう。
ネット上の嫌がらせが名誉毀損にあたるケース
最近ではネット上で嫌がらせが起きることが多くなっています。インターネットの中で起きている誹謗中傷であるのにもかかわらず、個人情報が流出し嫌がらせの電話が実際にかかってくることもあるのです。
最近では、行方不明になった子どもの母親に対し「お前が犯人だ」「殺す」などと執拗に脅したとして、逮捕される事件がありました。このように、何の根拠もなく「事件の犯人だ」などと名指しするようなケースは、珍しいことではありません。
誹謗中傷は名誉毀損や脅迫、業務妨害にあたる場合に刑事責任を問うことができる可能性があります。このような犯罪の中でもインターネット上の発言が本当に「名誉毀損に当たるのか」どうかがよくわからないという方も多いのではないでしょうか?
名誉毀損に当たるかどうかは、その人の社会的評価を貶めるような発言であれば成立する可能性があります。先に例として挙げた「お前が犯人だ」とする発言は、何の根拠もなく相手を犯人だと決めつけ、それをインターネット上でばら撒いているのですから、社会的評価を低下させるような発言です。これ以外にも、「不倫している」という発言や「嘘ばかりついている」なども、社会的評価を下げる発言です。
またTwitterなどのSNSでは、鍵アカウントなど特定の人しか見られない場所で誹謗中傷を行う場合があります。この場合、公然性がないと考え、名誉毀損が成立しないと考える人もいますが、実際には鍵アカウント内の発言を見れる人がその発言を広める可能性もあるため、不特定多数の人が閲覧できる状態と言え、名誉毀損に当たります。
このように、ネット上の嫌がらせは名誉毀損などの刑事責任となる可能性があります。
掲示板系の書き込みは削除されないケースがある?
誹謗中傷がよく起きるサイトとして、掲示板系のサイトが挙げられます。人気のサイトでいうと、爆サイ、ホスラブ、2ちゃんねる、5ちゃんねるなどが有名です。これらのサイトの場合、SNSなどと異なり、問題投稿が削除されにくい可能性があるのです。理由としては以下のとおりです。
- 管理人が削除すべきかどうかを判断する
- 規約がはっきりしていない場合もある
- 削除依頼が多すぎて対応できない
削除されるかどうかは、最終的には掲示板の管理人が判断します。このとき、表現の自由を理由に削除をしない判断をするケースもあります。管理人がどのように判断するかはわからないため、問題投稿が削除されない場合があるのです。
また、SNSでは「名誉毀損に当たる投稿は削除する」など、規約が明確に記載されています。しかし、掲示板サイトでは、これがはっきりと明記されていないケースもあり、管理人の判断に任せられてしまうということもあるのです。
そして、掲示板系のサイトでは、誹謗中傷に当たると指摘する削除依頼が相当数発生します。削除したくても削除が追いつかないという現状もあるようです。
このように、掲示板系の書き込みに関しては削除が遅れる、または実行されない場合があります。
ネット嫌がらせを弁護士に依頼するメリット
ネット上の嫌がらせ、誹謗中傷などには断固として対処していくべきです。その際、ご自身で行うと精神的にもストレスを抱えやすいため、専門家である弁護士に任せることをおすすめしています。他にも弁護士に依頼するメリットとしては以下が挙げられます。
- 削除依頼などの手間が省ける
- 相手方がきちんと対応する可能性が高い
- 自分で行うよりも削除の処理スピードが上がる
- 犯人を特定可能
削除を行いたい場合、ご自身でお問い合わせから削除を依頼することも可能です。しかし、きちんと名誉毀損に当たることを説明できていないケースも多く、その場合は却下されてしまいます。弁護士が行うことで法的に問題がある投稿であることを確実に指摘し、手続きを行うため、ご自身で行う手間が省けるだけでなく、削除可能性も高くなります。
また本人が行うよりも、弁護士が対応した方が削除の可能性は上がります。管理人や相手方に「法的責任を追及されるかもしれない」というプレッシャーを与えることができるからです。弁護士が手続きを行う場合は、手続きに慣れているため削除までの期間も短くなる可能性が高いでしょう。早く処理するとその分拡散の可能性も防ぐことができます。
問題投稿の削除ができた場合、将来的な被害を防ぐために、誹謗中傷を行う相手を特定して損害賠償請求をすることも可能です。
ネット問題に強い弁護士に相談を
ネットの嫌がらせ被害を終わらせるためには、早い段階で対処していくことが重要です。デマや嘘、名誉毀損に当たる内容は拡散されるスピードが良い情報よりも早い傾向にあるからです。弁護士に相談する場合は、ネット問題を多く取り扱っている弁護士に相談しましょう。専門家の視点から迅速に解決に導いてくれます。