「爆サイ」削除依頼を自分で行う場合のメリットと注意点を解説

young woman and question marks.

匿名掲示板「爆サイ.com」では、個人に対する誹謗中傷が繰り広げられることも多く、しばしば問題となっています。

自分が知らない間に掲示板で誹謗中傷が行われ、被害を受けたというケースもあります。
ネット上の書き込みは拡散が早いため、被害が拡大する前になんとか対処したいものです。

そこで今回は、自分で爆サイのコメントを削除する方法や、削除依頼文の書き方などを解説していきます。

爆サイとは?

「爆サイ」とは、地域に特化した日本最大級のローカルコミュニティ掲示板であり、正式名称を「爆サイ.com」といいます。

正式名称は「爆サイ.com」ですが、ばくさいと、バクサイト、ばくさいcom、爆砕.com、暴サイ、爆砕ドットコムなどと間違われることも多いです。

現在では月間10億PVに上っており、ニュース速報・スポーツ・動画・政治・芸能・風俗などあらゆるカテゴリーとジャンルが揃っています。

ただ、冒頭でも述べたように爆サイでは誹謗中傷や個人情報の漏洩といった問題のある書き込みも多くされています。
投稿者の匿名性から、過激な言葉での投稿もされることも少なくありません。

また、地域に特化していることで少しの情報から個人が特定されてしまうこともあり、心身共に被害を受けることもあります。

爆サイの書き込みによる被害事例

それでは、実際の被害事例を簡単に見てみましょう。
爆サイでは以下のような被害が多発しています。

  • 名前や外見の情報から個人情報が特定され、住所・電話番号・家族関係などが晒された
  • 水商売で働いていることを隠していたのに、書き込みから特定されてしまいプライバシーが侵害された
  • 店に対する誹謗中傷があり、風評被害から客が減ってしまった
  • 「前科がある」などと嘘の情報が投稿され、名誉毀損をされた

このような被害は何も有名人に限った話ではなく、一般人でも被害に遭うことがあります

自分で削除依頼をするメリット&デメリット

爆サイにある書き込みを自分で削除申請することには、メリットとデメリットの両方が考えられます。
両方を見て自分で削除すべきか検討することをおすすめします。

自分で削除依頼するメリット

自分で爆サイに削除を申請するメリットは、主に以下2点です。

  • 費用がかからない
  • 手間が省ける

自分でやるため、弁護士への依頼料といった費用を払う必要がありません。

また、代わりに削除依頼をしてくれる人を見つけたり、契約手続きを行うといった手間もかかりませんので、場合によっては迅速に対処することが可能です。

自分で削除依頼するデメリット

一方、自分で削除依頼をするデメリットも存在します。
下記4点が主なポイントです。

  • 感情的になりやすくなってしまう
  • 管理人側がクレームと判断して消去に応じない
  • 削除したいコメントが多い場合は、逆に手間がかかってしまう
  • コメントを見るだけで辛い思いをする可能性がある

上記のような場合や被害が甚大である場合では、自分で行うのではなく、知識があって冷静に対応してくれる専門家に任せた方がいいでしょう。

爆サイのコメント削除方法

それでは、ここからは自分でできる削除申請の方法をご紹介します。

削除ステップ①:利用規約の確認

爆サイで書き込みが削除される基準は、利用規約に反しているかどうかになります。

そのため、自分で爆サイの削除申請をする際には、利用規約と照らし合わせて違反しているかどうかを確認することが必要となります。

爆サイの利用規約第3条には、以下の行為が禁止されています(一部抜粋)。

  • 人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為(法令で定めたもの及び判例上認められたもの全てを含む)
  • 本名、住所、メールアドレス、電話番号の記載(一般に公開されている情報・公人に関してはこの限りではありません)
  • 犯罪予告、自殺への誘引その他他人を威迫・脅迫する旨が看取される内容を含むもの
  • その他、日本国の法令が禁止する事項
    など

【参考】爆サイ利用規約

利用規約のどの項目に違反しているのか、チェックしておきましょう。

また、上記禁止事項に明記されていないものであったとしても、明らかに不適切であると考えられる場合は管理者に訴えれば削除される可能性があります。

削除ステップ②:削除フォームでの削除請求

「爆サイ」では、削除フォームによる削除申請窓口を設けています。

各スレッド及びレスが表示されている画面の一番下に「削除依頼」というボタンがあります。

削除フォームでは、以下について記入します。

  • スレッドNo.
  • スレッドタイトル
  • レス番号(スレッドごと削除したい場合は「0」を入力)
  • 通報区分
  • 名前(任意)
  • メールアドレス
  • 削除依頼理由

これらを入力して送信すれば、削除依頼は完了です。

爆サイで削除申請する際のポイント

削除依頼理由の書き方|削除理由をしっかりと考える

削除されるかどうかの大事なポイントは「削除依頼理由」にあります。

先述した通り、基本的には禁止事項に当たる場合にのみ削除が実行されます。
そのため、削除申請理由では

  1. どの利用規約に反するのか
  2. コメントのどの部分が不適切なのか
  3. どのような被害が出ているのか

上記3点を客観的かつ具体的に記載する必要があります。

削除依頼のためのテンプレ

削除依頼文の作成に困っている場合は、下記のテンプレ(例文)をご利用ください。
該当する利用規約等を変更すれば幅広く利用できます。

レス番号□□□は、利用規約第3条1項5号で禁止されている「他人の名誉を侵害する行為」にあたります。
「・・・」という文言は虚偽の事実であり、根拠もなく申請人の社会的信用を貶める行為といえます。
この文言によりxxxという被害が出ているため、削除をお願いいたします。

削除理由が曖昧だったり、自分にとって不都合だからというような主観的なものだったりすると、削除されない可能性もありますので気をつけましょう。

削除における注意点

削除依頼をするにあたって、注意するべき点がいくつかあります。

①連続した同内容の削除依頼は禁止

「爆サイ」の注意事項には、

『同内容の連続した削除依頼(72時間以内に同内容の複数回の依頼)及び威圧的削除依頼は、弊社の業務妨害と判断し禁止リスト登録を行い、今後の依頼にはお答え出来なくなることが御座います。』

との記載がされています。

この通り、短期間で同じ削除依頼をすると、逆にブラックリストに入れられてしまうため注意しましょう。

なお、複数の問題投稿がある場合には、ひとつひとつ削除依頼をする必要があります。
該当するレスが違う場合は、連続削除依頼には当たりません。

②必ず削除されるわけではない

利用規約違反に当たっているとしても、必ずしも削除されるわけではありません
最終的には運営側の判断に委ねられているので、問題ないとされれば削除されないことに留意してください。

もし、削除されなかった場合は法的な対応で削除してもらう必要があります。

③弁護士以外への依頼はNG

ネット上では、しばしば削除代行業者を見かけることがあります。

ですが、爆サイ等の書き込みの削除は、権利侵害などを理由にして管理権者に一定の措置を求めるもので、弁護士が行う法律事件と考えられます。

したがって、弁護士以外でこうした削除代行を行うことは、非弁行為といって違法なものです(弁護士法第72条)。

削除依頼は当事者本人が行うか、弁護士にご依頼ください。

爆サイの削除申請でよくある質問

  • 削除依頼申請文は公開される?
    「送信した削除依頼申請について、2ちゃんねるのように内容が公開されるのでは?」と考えている人もいらっしゃるでしょう。

    これについては、特に公開されるとの公式見解や口コミによる情報はありません。
    明らかではありませんが、公開されることは現時点ではないと考えていいでしょう。

    というのも、利用規約第5条では「個人情報保護法を遵守し、投稿ログ情報をはじめとする利用者の個人情報を原則として第三者へ提供致しません」と明記されているからです。

    この内容は、削除依頼申請内容についても含まれると考えられます。
  • 削除されるまでの期間は?
    削除依頼については「72時間以内を目処に行う」と公式見解が出ています。

    もっとも、表現の自由を侵害する可能性も否定できないため、違法性の判断については慎重に行っているようです。

    削除依頼をしてすぐに削除されるわけではないので、1週間程度は様子を見た方いいでしょう。
  • 自分の書き込みを削除できる?
    「自分で自分の個人情報を爆サイに書き込んでしまった!」という方も稀にいるようです。

    ただ、書き込む前に「削除パス」と呼ばれるパスワードを設定していない場合は、自分で削除できない仕様になっています。

    先述した通常の削除依頼フォームから、削除依頼を出して削除を待つしかないでしょう。

    なお、削除パスを設定している場合、書き込んだレス付近に削除マークが表示され、そこから削除することが可能です。

削除されない・慰謝料請求したい場合|弁護士に相談を

削除フォームからの削除申請方法によっても削除されない」「消すだけではなく、投稿者を特定して慰謝料を請求したい」という場合は、弁護士への依頼がおすすめです。

弁護士に依頼すれば、送信防止措置請求や裁判所の仮処分命令などを利用して法的に投稿の削除をしてくれます。

また、発信者情報開示請求により犯人を特定し、損害賠償請求までのサポートもしてくれます。

早期に解決を望む場合や被害が甚大であるという場合には、自分で削除依頼をするより最初から弁護士に任せてしまうのがよいでしょう。

爆サイの誹謗中傷・プライバシー侵害投稿に悩んでいる方、爆サイの誹謗中傷対策を行いたい方は、ネットトラブルに強い弁護士または弁護士事務所にご相談してみてはいかがでしょうか。

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