YouTubeの利用規約更新!知っておくべき変更内容【2021年6月1日】
2019年12月10日に、YouTubeの規約が変更されたことをご存じでしょうか。今回はこのYouTubeの新しい利…[続きを読む]
YouTuberが小学生の将来の夢ランキング上位になっている昨今、YouTubeでの広告収入を受けている方も多いのではないでしょうか。
現在YouTubeでは、アドセンス収益が無効化されてしまうという事象が多数報告されています。
今回はなぜ収益無効化が多発しているのか、収益無効化の影響を受けてしまったYouTubeチャンネルはどのように対処したか良いのかを解説していきます。
YouTubeでご自身のチャンネル収益が無効化されてしまった方はぜひ参考にしてみてください。
収益化マークは、以前までは「緑色(収益化対象)』と「灰色(収益化不可)」の2種類しかありませんでしたが、YouTubeの仕様変更で、新たに「黄色(広告制限あり)」が追加されました。
今までは「緑色」で収益化されていたのに、急に「黄色」になっちゃった…という方、収益が減ってしまうのでは?と心配されているのではないかと思います。
しかし、緑マークから黄色マークになったからといって、収益が影響を受けることはないので安心してください。
そもそも黄色マークが登場する前は、緑マーク(収益化)が出ていても、実際にはYouTube側が広告規制の扱いとなっていた動画に対して、黄色マーク(広告制限あり)を出すことによってその事実を投稿者に分かるようにしただけなのです。
つまり、黄色マークの登場によって収益が無効となってしまったわけではなく、実際にはもともと広告制限を受けていた動画が分かるようになっただけなので、収益には影響がないとされています。
この事実は、YouTubeのヘルプページにも「なお、本機能の開始によって、動画から得られる収益に影響が及ぶことはありません。」としっかりと記載されています。
なお、自分の投稿した動画が黄色マークになってしまった場合には再審査請求を行うことができるようになりましたが、収益化停止した根拠をはっきり教えてくれるわけではありません。
では実際に収益化無効と判断されてしまった場合、どのような理由があるのでしょうか?
YouTubeによって動画の内容が広告掲載に適さないコンテンツであると判断された場合には、収益化ステータスが「広告表示なし / 広告制限あり」となってしまいます。
YouTubeが示している「広告掲載に適さない」と判断される動画内容は以下の通りです。
具体的な例とともに確認していきましょう。
極端に下品な表現や冒涜的な表現を繰り返し使用している動画は広告掲載に適さないと判断されます。下品な表現がどのような頻度で使われているか、またどのような文脈で使われているかによって判断されます。
文脈・背景が特にない状態で血・暴力・怪我が中心に映されている動画は、広告掲載に適していないと判断されます。
ニュースや教育・芸術・ドキュメンタリーなどで血や暴力が映される場合には、相当の文脈が必要となります。
暴力シーンだけを集めたようなものではなく、ゲームプレイの一連の動画のなかで含まれる一般的な暴力表現は、通常広告掲載の対象として許容されています。
生々しい描写が含まれていない「性教育」に関する動画は限定的に例外となりますが、一般的に性的表現が非常に強い内容を取り上げた動画は広告掲載に適していないと判断されます。
身体的・感情的・心理的に重大な傷を与える恐れのある、有害または危険な行為を助長する動画
人種・民族や出自・国籍・宗教・障害・年齢・従軍経験・性的嗜好・性同一性・組織的な人種差別や疎外に結び付くその他の特性などに基づいて、個人やグループへの憎悪を煽ったり、差別を助長や誹謗中傷を行う動画は、広告掲載に適していないと判断されます。
正当な理由なく炎上を招く、扇動する、もしくは他者を侮辱するような内容の動画は広告掲載に適していないと判断されます。
違法薬物や規制対象とされている指定薬物や物質、その他危険な商品の販売を宣伝したり、そうした物質の使用・乱用を助長する内容の動画は、広告掲載に適していないと判断されます。
ただし教育・ドキュメンタリー・芸術などを目的として薬物や危険物質について論じている動画については、薬物や危険物質の使用・乱用が描写もしくは賞賛されていない場合に限り、広告掲載に適していると判断されます。
タバコやタバコ関連商品を宣伝する動画は、広告掲載に適していないと判断されます。
銃器の販売や組み立て・乱用・悪用などが中心となっている動画は、広告掲載に適していないと判断されます。
物議を醸す可能性の高いデリケートな話題・事象を取り上げた動画は、通常広告掲載に適していないと判断されます。
もしもただ純粋にその話題について解説している動画であっても、同じように判断されます。
極端な発言や生々しい画像が含まれていない場合も同様です。
家族で見ることができる一般の視聴者向けであるかのように見せかけて、実際には成人向けのテーマを含んでいる動画は、広告掲載に適していないと判断されます。
その成人向けテーマが、仮にコメディーもしくは風刺を目的とした動画出会った場合も同様です。
このように、YouTubeの規約で広告を掲載する動画として適さないと判断される理由は、非常にたくさんあります。
もしもご自身の動画が収益化無効または広告制限となってしまっている場合には、これらの理由のいずれかに当てはまっていないかまずは確認してみましょう。
ちなみに話題となっている「文字だけ動画」「ゆっくり動画」の収益化が停止された理由は、YouTubeのコンテンツの品質に関するガイドラインに示されている「教育的または他の価値もない視聴回数を増やすだけが目的の大量生産コンテンツ」に該当しないと判断されたからではと言われています。
また、立花代表がNHK集金人の撃退方法やNHK営業センターへの訪問動画、選挙演説妨害への逮捕動画などを投稿していた「NHKから国民を守る党」党首の動画も、収益化が停止しました。
もしもご自身の投稿された動画が収益化無効となっしまった場合には、以下のような対策をとるようにしましょう。
YouTubeはその動画が広告掲載に適しているかどうかを人為的に判断しているわけではありません。
あくまでもAI(人工知能)で判断していますので、その判断が必ずしも正しいとは言えないのです。
そのため、広告制限を意味する黄色マークが表示されてしまっていて、その判断に疑問を感じる場合には再審査請求をするようにしましょう。
再審査請求を行うと専門の担当者に送信され、AIではなく人間の目で個別に審査されます。
具体的な再審査請求の方法は、以下のとおりです。
YouTubeへの再審査請求の手順はたったのこれだけです。
いきなり黄色マーク(広告制限)のマークがついてしまい、広告掲載に適していないと判断されてしまった理由がわからない…という方には、積極的に再審査請求を行うようにしましょう。
今回はYouTubeでの収益化が無効・停止になる理由と対処法についてご紹介しました。
実際には収益には影響を与えないことが明示されていますが、収益化対象の緑マークから広告規制の黄色マークに変わってしまった…という方は、これを機会にご自身の動画がYouTubeの規約に反していないか確認してみることをおすすめします。