サイバー警察とは|通報したら動く?どこまで監視しているの?
今回はサイバー警察とは一体どのような仕事をしている組織なのかという基本的な知識のほか、一体どこまで監視しているのか、…[続きを読む]
「パパ活」「ママ活」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
近年専用のサイトやマッチングアプリができてしまうほどブームとなっているパパ活・ママ活とは、一体どのようなものなのか、美人局にあわないのか、安全・オススメなのか、また法律上はどうなっているのか、その他どんなリスク・危険性があるのかなど、一つ一つ今回は確認していきたいと思います。
パパ活・ママ活に興味を持たれている方は、ぜひ一読してみてください。
「パパ活」の意味とは、若い女性が「パパ」と呼べるような年代の金銭的に余裕のある男性と、会話したり食事をとったり、ショッピングを楽しむなどして時間を共に過ごす対価として、お小遣い目的つまり金銭を援助してもらう行為のことを指します。
一方、男子高校生などの若い男性と金銭的余裕のある年上女性との間のこのような行為は「ママ活」と呼ばれます。
売買春行為と「パパ活」や「ママ活」との違いは、基本的に「パパ活やママ活は肉体関係・性交渉はない」という点です。
最初は普通マッチングアプリに無料で登録して、2人でメール交換してやりとりしたり、掲示板でやりとりをして、その後リアルで落ち合うイメージです。
「気軽に稼ぐことができる、肉体関係を持たなくていいから安心…」といって注目を浴びているパパ活・ママ活ですが、実際には性犯罪などに繋がるケースも多く、危険視されている状況です。
パパ活やママ活をしている方、またはしてみたいという方にとって、1番気になるのは「パパ活やママ活は犯罪なのかどうか?そうなると危険では?」というポイントではないでしょうか。
上記の答えとしては「違法な場合とそうでない場合がある」と言えるでしょう。
ではどのような場合にパパ活・ママ活は違法行為となり、どのような場合には違法とならないのでしょうか?
まずはパパ活・ママ活が違法となる危険なケースについて見ていきましょう。
「パパ」や「ママ」が既婚者であるような場合には、「不貞行為・不法行為」となります。
この場合、肉体関係があるかないかによって異なり、肉体関係を持たずにデートだけをしていた場合であっても、不法行為となる可能性があります。
もしも肉体関係を持ってしまった場合には、離婚理由の1つとなる不貞行為に当たる可能性があります。
この場合、「パパ」の妻や「ママ」の夫が、不貞相手の女性・男性に対して「慰謝料請求」することも可能となります。
既婚未婚問わず、パパ活をしている女性もしくはママ活をしている男性が未成年であった場合には、パパ側・ママ側が「児童ポルノ法」によって罰せられることとなります。
相手が未成年であった場合には、肉体関係の有無は関係なく犯罪となることもあります。
「パパ」「ママ」に当たる人物が現在未婚者であり、相手の若い女性・男性が18歳以上である場合には、違法にならない可能性が高いです。
法律で禁じられている「売春」とは、売春防止法第2条において「対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交すること」と定義づけられています。
しかし、パパ活・ママ活は肉体関係を前提としていません。
そのため、一概に売春行為とは言い切ることができず、違法とはならないケースが多いのです。
また肉体関係があり売春行為と認められた場合であっても、罰則が規定されていないため、刑事罰を受けることはありません。
「パパ」や「ママ」が未婚であり、相手の女性・男性も18歳以上である場合ならば、簡単にお金が手に入るパパ活・ママ活をしてみたい…という方もいるかもしれません。
しかし、パパ活やママ活には非常にたくさんの圧倒的なリスク・危険性が潜んでいるのです。
一概に「詐欺」といっても、パパ活・ママ活では非常に多くの種類の悪質な詐欺の方法が横行しています。では、具体的にどのような種類の詐欺があって後悔するのか見ていきましょう。
パパ活・ママ活をしようとしている若い女性・男性にとって、1番気になるのがいっしょに時間を過ごす対価としての報酬となる金額です。
高額契約詐欺では、パパ活やママ活の市場で相場となっている金額よりもずっと高額な報酬で契約したいと言って約束を取り付けます。
しかし、実際には様々な言い訳(例:財布を忘れた、カードを忘れてしまったなど)で当日はお金を支払わなかったり、逆にお金を借りたいというお願いをしてくるのです。
若い女性・男性側はこれからずっと高額な報酬をもらえるならば…という期待から、お金を渡してしまい、その後は音信不通となってしまい、報酬を受け取るどころか返してもらえないというのがよくある手口です。
「途中逃亡」という名のとおり、パパ活・ママ活の途中で逃げてしまうという詐欺行為のことです。
パパ活やママ活で支援すると言って食事に誘い出し、食事の途中でトイレや電話に行くふりをして途中で帰ってしまうという手口です。
結局「パパ」「ママ」を名乗る人物の分のお会計もしなくてはならず、ひどい場合には途中で財布を抜き取られていた…などというケースもありますので、注意が必要です。
パパ活・ママ活における詐欺でとても怖いもののうちの1つが「クレジットカード詐欺」といえます。
などと言ってクレジットカードを預かり、クレジットカードの番号や個人情報を盗み取り、勝手に使用してしまう…という手口です。
知らないうちに身に覚えがない高額な買い物をされていたり、事件に巻き込まれてしまったり…などと気がついた時にはもう遅い状態になってしまっているケースも多いため、他人に不用意にクレジットカードを渡さないようにしましょう。
この詐欺の手口として1番多いのは、突然「パパ」「ママ」の配偶者を名乗る人物から「慰謝料を払わないと訴える」と脅しの連絡が来るケースです。
連絡してきた相手が実際に「パパ」「ママ」の配偶者であり、さらに「パパ」や「ママ」との間に肉体関係を持っていた場合には、実際に裁判を起こされてしまうこともあります。
一方で、配偶者を名乗り連絡してきた相手は、実際の配偶者ではなく、「パパ」「ママ」の詐欺の協力者であるケースもあります。
本当に訴えられてしまうのでは…という恐怖から、「パパ」「ママ」とグルの詐欺師にお金を振り込んでしまったという被害も多発しています。
「まだ入金されていないかもしれないけど、もう振り込んだから」と証拠となる口座などを見せられると、安心して「パパ」「ママ」の要求をのんでしまう人はたくさんいます。
しかし、この証拠として提示された振込履歴は偽造されたもので実際には振り込まれない、そのまま相手とも音信不通になってしまった…という手口の詐欺に合うケースもよくあります。
もう振り込んだと言われた場合には、必ず自分の口座に振り込まれているか確認しなくてはなりません。
TwitterなどでのSNSでは、サイバー警察によるサイバーパトロールが行われています。
パパ活やママ活を募集するツイートや「#パパ活」「#ママ活」などのハッシュタグをつけているツイートに対し、警察が直接リプライをするなど、厳しい対応が行なわれています。
各県警は性犯罪被害の予防のため、各県警はパパ活・ママ活を行なう少年少女たちに対する監視を強化しています。
警察はTwitterなどのSNS上におけるパパ活に関する書き込みへの直リプのほかにも、「パパ」になりすまして実際に少年少女達と待ち合わせをし、待ち合わせ場所にやって来た少女らを補導する「サイバー補導」も実施しています。
18歳未満の少年少女と肉体関係をもった場合には、
などによって刑事罰に問われることとなります。
また、相手が20歳未満の未成年者であった場合には、肉体関係を持っていなかったとしても「略取、誘拐及び人身売買の罪(刑法第224条)」で逮捕され処罰される可能性もあります。
先述したとおり、「パパ」「ママ」が既婚者であった場合には、配偶者から大体慰謝料を請求されることもあります。
「パパ」「ママ」との関係が深くなるにつれて本気になり、またクレジットカード詐欺などで得られる個人情報のほか、様々な個人情報を自ら漏らしてしまうことがあります。
その後相手がストーカー化し、弱みを握られ、束縛してくる傾向が多々あります。
自分の身はまずは自分で守らなくてはなりません。
実際にママ活・パパ活をした後に、Twitterやinstagramなどでパパ活・ママ活で稼いでいると自慢をする人がいます。
その場合、同世代の友人よりも金銭面が潤っていることや、金銭的余裕のある人物と繋がりがあることに嫉妬されて、性行為をして儲けてるなどとネット誹謗中傷を受けてしまうことが多いです。
今回は「パパ活」「ママ活」の危険性について解説してきました。
肉体関係もなくただ食事や買い物をするだけでお金をもらえる‥と聞くととても魅力的な稼ぎ方に聞こえてしまう方もいるかもしれませんが、実際には性犯罪被害を含む様々な危険が潜んでいます。
被害のなかには、後から後悔しても手遅れというケースも多いので、リスクが高いということをよく頭に入れておいてください。
もしもすでにパパ活・ママ活による被害に遭われて悩んでいる方は、すぐに弁護士などの専門家に相談するようにしましょう。