LINEでのなりすまし被害|見抜くための対策や事例一覧

line narisumasi

スマホ社会の現代において欠かせないコミュニケーションツールであるLINEで、「なりすまし」による被害が多く発生していることをご存じでしょうか。

あるときは友人を名乗り、あるときは公式アカウントを名乗り、様々な手口で襲ってくるLINEでのなりすまし。

今回は、なりすましの事例もご紹介しながら、いざメッセージが来たときに見抜く方法や対策を解説していきます!

LINEのなりすまし被害事例と特徴

なりすましの事例は、主に以下の4つの種類が確認されています。

電子マネーカードによる詐欺

高額の電子マネーカード(iTunesカード、GooglePlayカードなど)を購入するよう要求してくる詐欺です。

乗っ取られた友人や知り合いのアカウントから「今忙しい?」「財布なくしちゃったからプリペイドカード買ってきてくれない?」というトークが届きます。

外国人が犯人だと考えられるケースも多く、日本語がおかしかったり、会話が噛み合わなかったりすることがあるそうです。

いきなり金銭の話をしてきたり、異様に急かしてくる場合は、この詐欺の可能性が高いと考えられます。

SMSの認証番号と乗っ取り

「携帯変えたら番号なくなっちゃったから教えて」というように、乗っ取られたアカウントから何らかの理由で電話番号を要求されます。

その後に「認証するから送られてきた4桁の番号教えて」と言ってきますが、これに応じてはいけません。
ここでSMSに届く認証番号を教えてしまうと、LINEアカウントが乗っ取られてしまうので絶対に教えないようにしましょう。

また、上記のようなメッセージがInstagramやFacebookで来るケースもあるようです。

知り合いを装う

「〇〇です。携帯変えました」「知り合いかもと思ったので追加しました!」とあたかも知り合いかのようなメッセージを送ってくることもあります。

ありきたりな名前を使うので「あの人かな?」と思うかもしれませんが、証拠がない限り完全には信じ込まないようにしましょう。

しばらくやり取りが続くと、「LINEの調子が良くないから他のサイトで話をしよう」とURLを送ってきます。
このURLはメールアドレスなど個人情報を集めるための違法サイトであったり、有料サイトである可能性が高いのでタップしないでください。

似たようなケースで、芸能人を装って送られてくるメッセージもあるようです。

公式アカウントを装う

LINEの公式アカウントや、お店の公式アカウントを装ったメッセージが送られてきます。

「不正ログインされたため、以下のURLからパスワードを変更してください」や「アカウントに問題が発生したため~」などとセキュリティ対策の通知を装って促されますが、このURLをタップしてパスワードの入力を行うと現在のパスワードが流出し、アカウントが乗っ取られてしまいます。

LINEなりすましのチェックポイント4つ

それでは、なりすましだと見抜くにはどう対応するのが有効なのでしょうか。
普段から不審なトークに注意しておくことも必要ですが、実際に送られてきた場合には、ケースに応じて以下の方法を試してみてください。

相手がわかるはずの情報を聞く

知人を装うケースでは、相手は名前の一部のみを伝えてくることが多いです。
そこで、「フルネームなんだっけ?」と本人ならわかるはずの質問をすることでなりすましを見抜くことができます。

また、本当はバスケ部だったけれど、「昔テニス部で一緒だったよね!」と嘘の誘導をしてみるのも効果的です。
相手がこの返信に乗ってきたら、間違いなくなりすましでしょう。

電子マネーカード詐欺のケースでも、「この前貸した千円いつ返してくれる?」などと嘘の誘導を使うことで、同じように見抜ける可能性があります。

本人に確認する

他のSNS経由や家の電話などで連絡できる場合は、まず本人と連絡を取るようにしましょう。

意外となりすましは本人が乗っ取られていることに気づいていないことも多いです。
早めに連絡を取って、本人に認知してもらうことが大切です。

公式バッジを確認

公式名のアカウントから暗証番号やパスワード変更を促された場合は、まず名前の横に公式バッジ(緑色もしくは青の☆マーク)がついていないか確認しましょう。

LINEの公式アカウントは勿論、多くの企業の公式アカウントでは公式バッジがついているはずなので、ない場合はなりすましである可能性が高いです。

芸能人や有名人がメッセージを送ることはない

芸能人や有名人を名乗るなりすましもありますが、実際に本人がメッセージを送ってくることはまずありえません
芸能人(そう匂わせようとしている人)からのLINEはなりすましだと判断しましょう。

なりすましを見抜いた後の対処

それでは、相手がなりすましだとわかった後はどのような対処をすればいいのでしょうか。

①相手にしない

既読スルーでも未読スルーでもいいので、とにかく無視してしまうことが一番です。

相手は恐らく催促のメッセージを送ってくると思いますが、しばらく無視してしまえばメッセージは送られてこなくなります。

②通報する

送られてきたメッセージを長押しすることで、LINEに通報することができます。

もしかしたら犯人を捕まえる手がかりになるかもしれませんので、できるのであれば通報をしておきましょう。

③本人への連絡

アカウントが乗っ取られた本人にまだ連絡をしていないようだったら、可能であれば連絡しておきましょう。

なりすましの被害にあってしまったら?

なりすましの罠にひっかかってしまい、パスワードなどを教えてしまった場合は、まずLINEアカウントが使えるか(ログインできるか)どうかを調べましょう

ログインできるのであれば、速やかにパスワードを変更することで乗っ取りを防ぐことができます。
しかし、ログインできない状態になってしまったら、既に乗っ取られてしまっているため、LINEの問い合わせフォームから報告しましょう。

また、家族や友人など、できる限り注意喚起をしておくことで二次被害を防止しましょう。

LINEのなりすましは罪に問えるの?

このようなLINEの「なりすまし」ですが、法的には主に「詐欺罪」と「不正アクセス禁止法違反」にあたると考えられます。

詐欺罪

詐欺罪は、「人を欺いて財物を交付させた」場合に成立し、成立すると10年以下の懲役が科せられます(刑法246条)。

電子マネーカード(プリペイドカード)詐欺や、乗っ取ったアカウントのLINEPayで買い物をした場合などはこれに該当すると考えられます。

不正アクセス禁止法違反

不正アクセス禁止法とは、インターネットの安全な利用を守り、サイバー犯罪・サイバー攻撃を取り締まるための法律です。
この法律では、不正アクセス行為(パスワードなどを不正に入手し、アクセスする行為)を禁止しています。

LINEの乗っ取り及びなりすましは、他人のアカウントに不正にアクセスする行為といえますので、不正アクセス罪に該当すると考えられます。
不正アクセス行為を行った場合、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科されます。

不正アクセス禁止法については以下のページで詳しく説明していますので、ご参照ください。

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以上のように、LINEのなりすまし行為は基本的には犯罪です。
しかし、犯人の特定が難しいといった要因があり、被害者が泣き寝入りすることが多いのが現状です。

「どうしてもアカウントやお金を取り返したい!」と思う方は、警察もしくは弁護士に相談することをお勧めします。

また、事前に防ぐ方法などは以下のページに記載しています。
なりすまし以外のLINEトラブルについても解説していますので、よろしければご覧ください。

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まとめ

以上がLINEの「なりすまし」の事例や対処法でした。

LINEのなりすましは、自身の金銭被害に止まらず、友だちなどに二次被害が起きる可能性も高いです。

自分自身が注意するとともに、万が一引っかかってしまった場合はLINEに報告し、場合によっては警察や弁護士に相談するようにしましょう。

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