怖いマッチングアプリ!事件やトラブルに巻き込まれない予防策が大切
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SNSの中でも年齢関係なく利用率が高いのがLINEです。友人や仕事の連絡手段として利用されている方も多いのではないでしょうか?
利用する人が多いということは、その中で起きるトラブルも必然といえるのかもしれません。
中高生によるいじめトラブルや職場内でのパワハラに利用されているというケースも実際に起きています。そこで今回は、LINEで起きたトラブル事例をご紹介します。トラブルが起きる原因や予防策、対処法まで理解していきましょう。
LINE利用者の中でトラブルが多発しています。まずは、どのようなトラブルが多いのかを見ていきましょう。
SNSでの誹謗中傷により心を傷めてしまう人は少なくありません。目の前にいない相手だからこそ言いやすいという心理も働いているのかもしれませんが、面と向かってできないことをSNSを利用して行っているケースもあるでしょう。
SNSの利用で最近起きた大きな問題といえば、リアリティ番組の出演者が誹謗中傷被害に遭い、亡くなったというニュースです。死因は公表されていませんが、SNS上での誹謗中傷が影響したのではないかと話題になりました。
ただ、これは有名人だけの話ではなく、身近な友人関係などで毎日の連絡ツールとして利用されているLINEにおいても、いじめ被害などが急増してます。
LINEのメッセージで悪口を言われたり、グループラインのなかでいじめを受けたり、ステメやタイムラインへ悪口が書かれるというような内容です。
一時的な問題に止まればまだマシですが、その後被害者がLINEの内容をきっかけに自殺をしたり、殺害されるという被害も出ています。SNS上での出来事だからといって、決して放置してはいけません。
ではLINEで起きたトラブルや嫌がらせとしては、実際にはどのようなものがあるのでしょうか? 報告されている事例としては以下のような内容が挙げられます。
これらは、友人による嫌がらせやいじめや脅し、詐欺被害、個人情報の漏洩、ストーカー被害、パワハラ被害などに分けることができますが、さまざまなタイプのトラブルが起きていることがわかります。
多くのトラブルが起きているLINEですが、このようなトラブルが起きる原因はなんでしょうか? LINEでトラブルが起きる背景とその理由についてご説明します。
LINEトラブルでは、特に10代、小学生や中学生などの未成年の被害者が多いと言われています。
その理由としては、24時間友人とつながっていなければいけないという「無言の圧力」があるのかもしれません。インターネットを使ったLINEであれば、電波さえ届く環境にあれば、文字通り24時間繋がっていられます。
友人から連絡が来たら、すぐに返さなければいけないという状況に追い込まれてしまうのです。24時間繋がっていることが大切であり、LINEの中の会話は非常に価値のあるものだと考えてしまいます。
また、ネットで知らない人と繋がることに抵抗感を抱く人が減っているという背景もあるでしょう。LINEでは電話番号を検索したり、IDで検索することができるため簡単に知らない人と繋がってしまいます。
小学生や中学生などは特に相手が詐欺を働くような人かもわからず繋がってしまい、個人情報流出やストーカー被害、詐欺被害にあってしまうのです。
特にlineの他にもマッチングアプリやTikTokでの問題が増えています。注意をしましょう。
このように、いつでも繋がれる環境やそれに抵抗感を抱かない状況がトラブルを増加させている可能性があります。
LINEでいじめ被害がよく報告されていますが、このきっかけは「既読スルー」だったという話は少なくないようです。
読んだ後に返信しなかったことで無視されたと感じてしまうのです。これをきっかけに学校でいじめをおこなったり、LINEの中でも仲間外れにしたり、悪口を言うという問題を起こしてしまいます。
また学校で起きたトラブルがそのままLINEの既読スルーに反映されることもあります。どちらが先というよりも、相互に絡み合い十代の被害者を増やしている結果につながっているのでしょう。
大人でも友人関係で既読スルーで無視されたら、少し不安になることは誰しもあるのではないでしょうか? 大人の場合は「忙しいんだろう」など相手の背景を考えることができますが、精神的にも未熟な子どもであればそこまで考えが至らないこともあります。
また大人であっても職場内地位による圧力により、プライベートな時間でも返信しなければいけないプレッシャー下にあるケースはあるでしょう。上司からの連絡が来たら、日曜日でも返してしまうという方は少なくないはずです。
もちろん、この連絡が行きすぎると、パワハラとして認定されることもあります。
このように「無視」がトラブルを引き起こし、実際の生活にも影響を及ぼしている可能性があります。
LINEトラブルは誰にでも起こりうるといえます。そこで、トラブルを未然に防ぐ予防策や起きてしまった場合の対処策をご説明します。
LINEでトラブルに巻き込まれないよう、普段からいくつか気をつけておくべきことがあります。①未成年の友人関係の場合、②大人の場合、③詐欺被害に遭わないようにするための予防策に分けてみていきましょう。
未成年の場合は親がある程度管理することができます。LINEの利用に関してはある程度の制限を設ける等の対策を取る方が良いでしょう。具体的には、以下の通りです。
LINEの場合「使わない」という選択は難しいでしょう。LINEを避けても他のSNSを利用するだけです。
禁止するのではなく、制限を設けてリテラシーを持って利用することを普段から学ばせることが大切です。
また友人関係のトラブルには目を光らせておくべきですので、仲の良い友人の話などを積極的に聞いておくようにしましょう。
大人の被害としては、パワハラトラブルや交際トラブルが多いようです。これに対する予防策を見ていきましょう。
仕事の場合、「返信しなければいけない」という状況の人も多いと思いますが、業務時間外に返信をする必要はありません。
返してくれると思うと、上司や同僚も休日に連絡をしてくるようになるため、返信しないという決心も必要です。
また職場の元交際相手がストーカー化して、嫌がらせ被害に遭うケースも意外と多いです。
2人で撮った写真などをLINEで共有している場合は、できる限り別れ際に削除してもらうようにしましょう。もちろん、円満に別れる努力も必要です。
なお、スマホ内の連絡先を自動的に追加する「友だち自動追加機能」はオフにしましょう。
付き合いたくない相手や仕事の取引先を勝手に追加してしまいますので、これを防ぎます。
詐欺被害を防止するためには、LINEで知らない人と繋がらないようにすることも必要です。以下の対策を講じてください。
LINEでいきなり繋がろうとしてくる他人は詐欺の可能性が高いと認識してください。電話番号で検索できないよう設定しましょう。またIDは知り合いにのみ教えるようにしてください。
いじめや誹謗中傷被害に巻き込まれたら、名誉毀損罪、侮辱罪などで立件できるケースもあります。
もっとも、未成年の場合はまず学校に連絡しいじめを防止してもらう対策を取ってもらいましょう。また保護者同士で連携を図ることも大切です。
なお、交際中の写真などをばら撒かれた場合には、リベンジポルノ防止法やストーカー防止法で逮捕できる可能性もあります。警察か弁護士に相談しましょう。
また休みの間も仕事のLINEが止まらないという場合は、まず人事部が法務部に相談します。休日に業務対応を要求したりすることはパワハラにあたります。社内で解決を図れない場合は、労働基準監督署や弁護士に相談することで解決を図りましょう。
詐欺被害にあった場合は、すぐに最寄りの警察に連絡してください。詐欺罪で捜査を開始してもらうことができます。
もっとも実際上、「これって警察に連絡して良いもの?」と不安になるケースもあるでしょう。
そんな犯罪になりうる被害を受けた場合には、まず#9110に電話するという方法もあります。相談業務を専門にする警察安全相談員が、上記電話番号で相談に乗ってくれます。少年犯罪、性犯罪、サイバー犯罪、詐欺など、あらゆる内容に対応しています。
内容を聞いた上で、どのように対処すべきかのアドバイスをくれますのでお悩みの方はご相談ください。
今回は小学生・中学生で特に多いLINEトラブルについて解説して参りました。
LINEでは取り返しのつかない被害が起きることもあります。そのため、問題が起きたらできるだけ早い段階で対処することが必要です。
誹謗中傷をした相手に対して損害賠償を求める場合は、弁護士にご相談ください。
法的対処に出ることで初めて真剣に取り合ってくれるケースもあります。追い詰められる前に対策を講じることが大切です。