爆サイ削除方法と誹謗中傷の書き込み犯人特定方法【2021年版】
爆サイ.comで名誉毀損になる投稿をされた、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、爆サイで誹謗中傷され…[続きを読む]
最近「ピコピコちゃんねる(ピコちゃん)」というネット掲示板で、個人の誹謗中傷が行われるケースが相次いでいます。
ピコピコちゃんねるの誹謗中傷を放っておくと、夜のバイトが家族にバレてしまったり評判が落ちて売上げが下がったりするおそれもありますので、早急に対策しましょう。
今回は、ピコピコちゃんねるで誹謗中傷やプライバシー権侵害を受けた場合に、投稿を削除させて犯人を特定する方法を解説します。
そもそも「ピコピコちゃんねる」とは一体何なのか、簡単にご説明します。
ピコピコちゃんねるは、キャバクラやホストクラブ、風俗などの夜のお仕事に興味を持つ若者に人気のあるインターネット掲示板です。利用には年齢制限が設けられており、18才以上の人限定です。
サイトでは、お水・キャバクラ、ホストクラブ、風俗、グルメ、ギャンブル、まんがなどさまざまなカテゴリーに分けられており、エリア別の掲示板が用意されています。
会員登録すると、ログインして関心のある掲示板を閲覧したり書き込んだりすることができます。
ピコピコちゃんねるは、水商売関係の若い女性に人気の高い掲示板ですが、実は非常に誹謗中傷やプライバシー権侵害が起こりやすい問題を抱えています。
たとえば実年齢や氏名、家庭環境や住所などを晒されたり、「死ね」「犯罪者」「ばばあ、全身整形美女」などと揶揄されることがあります。
誹謗中傷が起こる理由の1つは、ピコピコちゃんねるの利用者の年齢層が若く、誹謗中傷やプライバシー権侵害をすると違法である認識をしていないことです。
もう1つは、水商売に関わる女性の利用者が多いため「ライバルを蹴落としたい」という思いや妬みなどにより、過剰な書き込みをしてしまうことです。
自分がピコピコちゃんねるを積極的に利用していなくても、掲示板を見ると自分の悪口が書かれているケースもあり、注意が必要です。
なお、ホストやキャバ嬢に対する誹謗中傷の場合、「ホストラブ」や「爆サイ」などの匿名掲示板にもあわせて嫌がらせ書き込みが書かれることも多いので併せて確認する必要があります。
ピコピコちゃんねるで誹謗中傷が行われると、以下のようないろいろな具体的な問題が発生します。
夜のお店で働いている方が誹謗中傷を受けたとき、もっとも大きいのは「営業に対する影響」です。
ひどい悪評を流されると、指名も受けにくくなりますし売上げが低下してしまいます。
また、ピコピコちゃんねるの投稿が転載されてTwitterなどに拡散されるおそれもあるので、早急に削除する必要があります。
キャバクラや風俗で働いている女性の方は、実家や家族、勤務先などに秘密にしていることが多いです。
しかし掲示板に投稿されると、拡散されて家族の目に触れてしまうかもしれません。
また住所などをさらされて誰かが実際に家や実家にやってきたら、それがきっかけで家族に知られてしまう可能性もあります。
ピコピコちゃんねるで住所や家の写真などを晒されると、それを見た人が家の場所を突き止めて押しかけてくる危険性もあります。
ストーカーに狙われるなど身の危険が発生することもあり、注意が必要です。
ネット掲示板にあることないこと書かれて誹謗中傷されると下記のような気持ちになる場合も多いです。
この結果、、精神的に大きなダメージを受けて、うつ病になったり引きこもったりしてしまう方もいます。
それでは、ピコピコちゃんねるで誹謗中傷を受けたとき、どのようにして削除を求めれば良いのでしょうか?
ネットで権利侵害が起こったときの削除方法は「自分でできる方法」と「弁護士に依頼する方法」の2種類があるので、それぞれについてご説明します。
自分で削除請求するには、ピコピコちゃんねるのサイトに用意されている「通報」機能を利用します。
通報を行うと、サイト運営者が必要と判断すれば、サイト運営者が投稿を削除し、さらに投稿者を「アク禁(アクセス禁止)」にしてもらうこともできます。
アク禁になると、その投稿者はピコピコちゃんねるで投稿できなくなります。
通報する際には、「(全体的な)話題」か「(個別の)コメント」の、それぞれの専用フォームから申請をします。専用フォーム以外からの通報は受け付けていません。
問題となる話題やコメント番号、URLなどを特定して、どういった点が問題となるのかを示す必要があります。
ピコピコちゃんねる管理人が削除に応じる基準は、以下の通りとなっています。
自分で削除請求をしても応じてもらえない場合は、弁護士に依頼して削除請求を求めましょう。
弁護士に依頼して記事を削除させるには「仮処分」という裁判手続きを利用する必要があります。仮処分とは、守るべき権利と権利を守る必要性があるときに認められる緊急の手続きです。
ネット掲示板で誹謗中傷やプライバシー権侵害が行われている場合、放っておくと状況が悪化していくので仮処分申請が認められます。
なお、裁判手続きなので、必ず「証拠」が必要になります。
誹謗中傷を受けている該当の記事のURLやスクリーンショットなどを提出し、それがなぜ誹謗中傷になるのかなど、説得的に説明する必要があります。
弁護士に相談して、適切に手続きを進めてもらいましょう。
ピコピコちゃんねるで誹謗中傷を受けた場合、犯人を特定して損害賠償請求を行いたいと考える方も多いです。
ただしピコピコチャンネルは、犯人特定については、本人による直接請求を受け付けていません。必ず弁護士(または警察)による介入が必要です。
警察が犯人特定のために動いてくれるのは、投稿が「犯罪」になる場合です。
たとえば名誉毀損やストーカー、リベンジポルノなどでことが重大な場合、警察に相談すると警察がピコピコちゃんねるに情報開示請求を行い、犯人の情報を入手して逮捕してくれる可能性があります。
警察に申告しても必ず動いてくれるとは限りませんし、開示された情報をすぐに被害者に伝えてくれるわけでもありません。
犯人を特定して慰謝料請求などを行いたいのであれば、弁護士に依頼しましょう。弁護士が開示請求を行う場合、2通りの方法があります。
弁護士による犯人特定方法の1つは、テレコムサービス協会のガイドラインにある「発信者情報開示請求」にもとづく方法です。
プロバイダ責任制限法という法律にもとづく制度であり、「発信者情報開示請求書」に権利侵害の事実や内容、問題点などを記載し、投稿者の情報開示を求めたら、ピコピコちゃんねるの管理人が投稿者本人に照会をして、その結果も踏まえて情報開示するかどうかを判断します。
情報開示請求を行う際には、以下のような資料が必要です。
2つ目は、「裁判所を利用する方法」です。
上記のように、発信者情報開示請求を行ってもピコピコちゃんねるの管理人が対応してくれるとは限りません。
その場合、まずは裁判所で「仮処分」を行って犯人のIPアドレスなどを入手し、その後「発信者情報開示請求訴訟」を起こすことによって犯人の氏名や住所、電話番号などを特定でいます。
発信者情報開示の仮処分や訴訟を行うときにも「証拠」が必須となるので、弁護士とよく相談して進めましょう。
裁判所を使った発信者情報開示請求の流れをまとめると下記のとおりになります。
犯人の情報が判明したら、その情報にもとづいて相手に対し、損害賠償請求や刑事告訴などができます。
ピコピコちゃんねるで誹謗中傷を受けて困っているなら、早めに対策をすべきです。
ホスト・キャバクラの源氏名による誹謗中傷であっても法的に名誉毀損が成立する可能性はあります。
水商売の方にとって売上げの低下は死活問題です。自分で削除専用フォームを使っても対応してもらえなかった場合や犯人の情報を特定したい場合には、早めにIT問題に強い弁護士に相談しましょう。