ネット誹謗中傷で法テラスは使える?弁護士費用を用意できない時

弁護士費用で悩む女性

ネット誹謗中傷を受けた場合には、早急に記事削除をしてもらわなければどんどん情報が拡散して被害が広がります。

ネット記事を削除させるには自分で手続きすることは困難なので「弁護士」に依頼する必要がありますが、そうなると高額な費用がかかるイメージがあり、手続きを躊躇してしまう人も多いでしょう。

そこで弁護士費用を用意出来ない場合には「法テラス」を利用するする方法が考えられます。

ただ、5ちゃんねる(2ちゃんねる)やツイッター等のSNS・ネット問題でも、果たして法テラスは有効なのでしょうか?

今回は、ネット誹謗中傷問題で弁護士費用を用意できない場合に法テラスを利用する方法について解説します。

ネットトラブルとは

「ネットトラブル」の例としては、2ちゃんねるやツイッターなどに自分の悪口やプライバシーにかかる情報などを掲載されたり、自分の写真や動画を勝手に投稿されることがあります。

また、ネットストーカーの被害にあったり、ネットバンクの不正送金など銀行が絡む犯罪にあうこともあります。

たとえば、水商売をしている場合に「あの子はすぐに客と寝ている」と書かれたり、自分の住所やマンション名などが勝手に投稿されたりすることがあります。

このように、根拠のない誹謗中傷をされたり、人にはしられたくない情報やプライベートな情報がネット上に掲載されたりすると、他の掲示板に転載されたりSNSで広げられたりして、どんどん拡散されるおそれがあります。

被害を最小限に食い止めるには、一刻も早く問題となっている記事や画像、動画などを削除させなければなりません。

ところが、記事削除の手続は、裁判所を使った専門的な仮処分という手続が必要になることも多く、素人が自分一人でできるものではありません。多くのケースでは、法律のプロである弁護士に依頼することになります。

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ネット誹謗中傷問題にかかる弁護士費用

ネット誹謗中傷問題への対処を弁護士に依頼すると、当然そのための費用がかかります。弁護士費用というと高額なイメージがありますが、具体的にはどのくらいかかるのでしょうか?

ネット誹謗中傷問題の場合には、記事削除を求める際、着手金として20万円程度かかるのが相場です。

着手金とは、事件を依頼したときに当初にかかる初期費用のようなお金で、実際に記事削除ができた場合には別途報酬金が発生することも多いです。

つまり、ネット誹謗中傷問題を弁護士に依頼すると、数十万円単位の費用が必要になるということです。

特に、ネット問題の被害は、水商売関係の匿名掲示板(爆サイ、ホストラブ・ホスラブ等)で起きることが多いこともあって、金銭的に余裕がない若い女性がターゲットになることがあります。弁護士費用を支払えないという理由で誹謗中傷問題への対処を諦めている方もいらっしゃるのが実情です。

ネット誹謗中傷対策の弁護士費用に関しては、下記の記事も詳しいので併せてご参考ください。

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お金がなくても弁護士を雇える?法テラスとは!

ネット誹謗中傷問題への対処を弁護士に依頼すると、高額な費用がかかります。

そこで、「法テラス」を利用する方法があります。

法テラスとは、正式名称を「日本司法支援センター」と言い、経済的に余裕のない人への法律的な援助を目的とした国の機関で、弁護士による無料相談や、弁護士費用の立替業務を行っています。

法テラスの民事法律扶助制度とは

法テラスでは、民事法律扶助制度という弁護士費用の立替業務を行っています。これは、弁護士費用をいったん法テラスが全額立替払いをして、その費用については、利用者が後に法テラスに分割払いしていく、という制度のことです。

月々の分割払いの金額は原則1万円ですが、苦しければ月々5,000円にまで落としてもらうことが可能です。事情が変わって途中で返済が苦しくなったら、償還の猶予や免除を受けられる手続きもあります。

また、法テラスの民事法律扶助を利用すると、一般の弁護士事務所に依頼するより金額自体も非常に安くなることが多いです。

たとえば仮処分なら弁護士事務所によりますが、10万円以下で弁護士に依頼することができますし、示談交渉や訴訟でも10万円程度で依頼できます。

この立替払いしてもらったお金は月々5,000円ずつ法テラスに返還していけば良いので、非常に負担が軽いことがわかります。

このように、法テラスを利用すれば、お金がなくても「仮処分」や「損害賠償請求」の手続きを弁護士に依頼することが可能です。

法テラスで2ちゃんねるやツイッター等のネット誹謗中傷を相談できる?

法テラスの民事法律扶助を利用すると、非常に負担を軽くして弁護士を雇うことができますが、2ちゃんねるやツイッター、爆サイなどの「ネット誹謗中傷問題」にも対応してもらえるかが気になる人がいるでしょう。

ネット誹謗中傷問題は弁護士の業務の中でも専門的な分野なので、法テラスのような一般的な機関では対応していないのではないかが問題となるのです。

この点、法テラスには、「基本的に事件の種類による制限はなく」、どのような案件でも受け付けています。

そこで、「ネット誹謗中傷問題だから受けられない」ということはありません。

誹謗中傷記事がネット上に掲載されて困っている場合でも、弁護士の無料相談を受けることができますし、その弁護士が受任してくれれば、対応を依頼することも可能です。

法テラスに優秀な弁護士がいないって本当?

法テラスでネット誹謗中傷問題を依頼できるとしても、法テラスには「優秀な弁護士がいない」という噂もあります。これは本当でしょうか?

もちろん、法テラスにはいろいろな弁護士が登録しているので、中には優秀な弁護士もたくさんいますが、そうとは言い切れない弁護士が多いこともまた事実です。

弁護士登録したばかりの若手の弁護士もたくさん法テラスに登録をしているので、そのような弁護士にあたった場合、頼りなく感じることもあるかもしれません。

しかも、法テラスでは何より「弁護士を自由に選べない」という問題があります。

基本的に、名簿順でランダムに弁護士を割り当てられますし「ネット誹謗中傷問題に強い弁護士を探してほしい」と言っても、そのような希望を聞いてもらうことはできません。

法テラスを利用する場合、どのような弁護士にあたるかは「運次第」ということになってしまうのです。

費用が破格に安いのだから、そのあたりの問題は仕方がないと考えるしかないでしょう。

法テラスにネット問題に強い弁護士はいる?

さらに一歩進めて、法テラスには、ネット問題に強い弁護士がいるのでしょうか?

この点、「いる」か「いない」かだけの問題なら、「いる」ということになります。ただ、「ネット問題に強い弁護士にあたる確率は?」と聞かれると、かなり低くなってしまうこともまた事実です。

ネット問題は、弁護士の取り扱い分野の中でもニッチな分野であり、専門的なので、そもそも取り扱っている弁護士自体が少ないです。取扱いがあったとしても、それが得意かどうかはまた別問題なので、ネット問題が得意な弁護士というと、さらに限定されてしまいます。

そして、そのようなもともと少ないネット問題に強い弁護士が、全員法テラスに登録していることもありません。

法テラスの単位は地域ごとになっていますが、田舎で弁護士が少ない地域などでは、そもそもネット問題に強い弁護士自体がほとんどいないケースもあります。

そこで、法テラスを利用する場合にネット問題に強い弁護士を探すことは、相当難しいと考えた方が良いです。

ただネット誹謗中傷が行われた場合、放置しておくのが一番良くないので、たとえ法テラスを利用してでも弁護士に依頼して記事削除請求をすることをおすすめします。

ネットに強い弁護士とはどういう弁護士なのか?解説している記事がありますので、下記記事も併せてご参考ください。

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ネット誹謗中傷問題に強い弁護士に法テラスを利用して依頼する方法

法テラスを利用する場合、基本的には弁護士を選べないのでネット問題に強い弁護士に依頼することも難しい、と説明しました。このことは事実ですが、実は、ネット誹謗中傷問題に強い弁護士に、法テラスの支払方法を利用して依頼する方法があります。

法テラスの利用方法には、2通りあります。

1つ目は、法テラスの事務所で無料相談を受けて、法テラスで割り当てられた弁護士に対応を依頼する方法です。

これは一般的に周知されている法テラスの利用方法ですが、この方法だと先に説明したように、自分の好きな弁護士を選ぶことはできません。

もう1つの法テラス利用方法は、自分で弁護士を探して依頼し、その弁護士への支払いに法テラスを利用する方法です。

この方法を利用すると、法テラスがその弁護士に費用を立替払いしてくれて、自分は法テラスに月々5,000円ずつなどを返済していけば良いことになります。つまり、弁護士は自分で選ぶことができて、支払の金額や支払方法については法テラスを利用できるのです。

弁護士の多くは、法テラスに登録をしています。法テラスに登録している弁護士の場合、法テラス事務所で依頼せず、その弁護士の事務所で相談をして依頼する場合であっても、依頼者が資力基準を満たしていれば、法テラスを利用して支払ができます。

ネット誹謗中傷問題に強い弁護士であっても同じことです。

そこで、ネット誹謗中傷被害を受けて、弁護士を探していてお金のことで困っている場合には、まずはネット誹謗中傷問題に強い弁護士を探し、その弁護士が法テラスに対応しているかどうかを確認してみることをおすすめします。

法テラスに登録している弁護士は、そのことをホームページに掲載しているケースもありますが、何も書いていない弁護士も多いです。

そこで、ネットに強い弁護士事務所に問合せを入れる際「法テラスに対応しているかどうか」を確認してみて、対応している事務所で相談を受けてみると良いでしょう。

この方法を利用すれば、弁護士費用がなくても法テラスを利用して楽にネット問題に強い弁護士を雇えるので、是非とも試してみましょう。

まとめ

今回は、ネット誹謗中傷被害を受けた場合に法テラスを使って弁護士に依頼方法について解説しました。

ネット誹謗中傷問題は放っておくと被害が広がるので早めの対応が重要です。しかし、高額な弁護士費用がかかるので、対応を躊躇するケースが多いです。

おすすめなのは、ネット問題に強く、法テラスに登録している弁護士を探して、法テラスを通じて支払をする方法で弁護士に対応を依頼する方法です。これによると、費用の負担を軽くしながらもネット問題に専門的に取り組んでくれる弁護士に依頼できます。

弁護士探しに少し手間取る可能性は高いですが、メリットが非常に大きいので、是非とも試してみると良いでしょう。

ネット誹謗中傷問題に困った場合には、最終的には法テラスの事務所を利用してもかまわないので、あきらめずに弁護士を探して対応することが重要です。

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