ミルクカフェで誹謗中傷を受けた!どうやって削除すれば良いの?
「ミルクカフェ」という掲示板をご存知でしょうか?
ミルクカフェとは、受験に特化したインターネット掲示板として様々な情報が書き込まれています。
今回はミルクカフェにおいて誹謗中傷を受けた場合にはどのような対応を取れば良いのか、自分で削除する方法から弁護士に依頼して削除する方法まで、徹底的に確認していきたいと思います。
目次
ミルクカフェとは
ミルクカフェとはインターネット掲示板の一つであり、主にその中身は受験関係の話題に特化されています。
就職活動や資格、生活、芸能人に関することなどなど一般的な掲示板としてのスレッドも存在しますが、実際に更新が見られる板のほとんどが受験関連のページとなっています。
そのため、大手予備校に通う学生やその保護者などの書き込み・観覧がほとんどです。
ミルクカフェの主な掲示板の種類
ミルクカフェで活用されている主な掲示板の種類は以下の通りです。
- 大学受験・受験勉強
- 予備校
- 代ゼミ
- 大学院生
- 中高生総合
- 中高生生活
- お受験
- 地方
- 中・高校別
- 通信教育
- 外国語
- 学問総合
- 資格
- 運営・管理
- 雑談
- 生活全般
- 音楽・メディア
- 芸能人
- 趣味
生活全般や勉強方法などについてのスレッドも見られますが、主に学習塾の評判や塾講師の口コミが話題となっているものが多く、中にはある特定の講師の誹謗中傷が続くスレッドも数多く存在します。
ミルクカフェにおける誹謗中傷被害と具体例
実際にミルクカフェに投稿されている誹謗中傷の書き込みには、以下の例のようなものが存在します。
- A先生のB先生に対するパワハラがひどいらしい。
- A先生は女子生徒に対してセクハラをしているところを見た。
- A先生の親戚に暴力団員がいる。
- A先生は、自分の良い評判を自作自演してミルクカフェに書き込んでいる。
- A先生の悪口の書き込みは、B先生が書き込んだものらしい?
- B先生とC先生は不倫しているらしい。
- C先生の授業を受けて、成績が上がった生徒は1人もいない。
- S高校は校内でいじめが起きているにも関わらず、隠蔽している。
- ○○塾は模擬試験の内容を薔薇している。
- ○○塾のテキストは某塾のテキストの使い回しである。
- S高校は裏口入学が横行している。
- △教室には、生徒に体罰を与える先生が存在する。
- 教師や塾講師の個人情報(氏名や住所、電話番号、メールアドレス、家族構成、学歴など)が晒される。
ミルクカフェで誹謗中傷を受けた場合の影響は?
では、実際にミルクカフェにおいて中学や高校、塾などが個別に誹謗中傷を受けた場合、どのような影響を受けるのでしょうか?
入学・入塾希望者が減少する
中学や高校の志望校を決定したり、予備校の入塾を考えるとき、ミルクカフェでの口コミを参考にするという方も少なくありません。
そのため、裏口入学が横行している・いじめが隠蔽されている・体罰を行う教師がいるなどの誹謗中傷が書き込まれた場合、その学校や塾の入学・入塾希望者が減ってしまう可能性もあります。
私立の学校や個人塾の場合には、このような誹謗中傷の書き込みが原因となって経営が傾いてしまう可能性も無視できません。
退塾する生徒が増える
一度は入塾したものの、ミルクカフェの書き込みを読んで「こんな塾だとは知らなかった。今のうちに別の塾に移ろう」と考える人が出てくる可能性もあります。
学校と違って比較的自由に選択・移動することが可能な予備校や塾は、こうしたインターネット掲示板の口コミ・書き込みの影響を顕著に受ける傾向にあります。
保護者からクレームが入る
学校や塾に対する誹謗中傷の書き込みが続くと、その書き込みを読んだ保護者からクレームが入ることがあります。
「学校内でいじめが隠蔽されているというのは事実なのか?」「セクハラをする先生がいるというのは本当か?」「体罰を行うというA先生を辞めさせてほしい」など、保護者からの電話やメールが相次ぎ、学校や塾も対応に追われることになります。
校長や塾長、PTAから呼び出される
実際には体罰やセクハラなどを行った事実は全くなかったとしても、ミルクカフェに「A先生にセクハラされた」「A先生から体罰を受けた」などという誹謗中傷が書き込まれると、その真偽を問うために当該教師や塾講師は校長などから呼び出されることがあります。
教師が精神的に病んでしまう
個人が特定できるような書き込みで「セクハラをしている」「不倫している」などの誹謗中傷を受けたり、個人情報を晒されることによって、精神的に追い込まれてしまい、鬱病を発症してしまうケースもあります。
結果的に仕事を続けることができなくなってしまい、退職を余儀なくされたという例も多々存在します。
このように、ミルクカフェにおける誹謗中傷が非常に大きな影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
不適切な情報が書き込まれた場合には、できるだけ早急に削除してもらう必要があります。
ミルクカフェで削除してもらうことができる書き込みの種類
ミルクカフェで書き込みを削除することができるのは、
- 個人情報を含んでいる口コミ
- 批判・誹謗中傷を含んでいる口コミ
- 他人を脅迫するような口コミ
の3つの条件を満たした書き込みです。
被害をつけていると感じる書き込みがこの条件に当てはまる場合には、情報の拡散が進んでしまう前に、すぐに削除依頼をするようにしましょう。
ミルクカフェの投稿の削除方法〜自分で行う場合〜
では、実際にミルクカフェに誹謗中傷や不適切な書き込みがあった場合、どのような方法で投稿の削除を依頼すれば良いのでしょうか?
ミルクカフェでは、自分で削除依頼をするための2つの方法が存在します。
削除依頼スレッドに投稿する
まずは、ミルクカフェ内にある削除依頼掲示板(http://www.milkcafe.net/delete/)にアクセスしてください。
ページをスクロールしていくと、スレッド一覧を見ることができます。
ページを下にスクロールすると、以上のようなスレッド一覧が表示されます。
「レス削除依頼○/○〜(期間)」などという名前のスレッドが並んでいますので、当てはまるものをクリックして削除依頼スレッドを開きます。
削除依頼スレッドを開いたら、そのページを1番下までスクロールしてください。
するとレスを書き込むことができるフォームが出てきますので、そこに削除依頼の内容を書き込みます。
「名前」の欄の記入は任意ですので入力しなくても構いませんが、「○○塾講師」「○○高等学校関係者」などと記入する方が匿名よりも信憑性が高まるでしょう。
「コマンド」という欄には、何も記入する必要はないので無視して大丈夫です。
「上にあげない」という文の横のボックスにチェックを入れた場合、書き込みを行なってもこのスレッドが1番上に表示されることはありません。
チェックを入れなかった場合には、書き込みが完了すると当該スレッドが1番上に表示されるようになりますので、削除依頼に早く気がついてもらえる可能性が高まります。
削除依頼スレッドへの書き込み方
削除を円滑に進めてもらうために、削除依頼スレッドへの書き込み方のポイントがあります。
その1つが、「ミルクカフェのガイドラインをしっかり読んだということをできる限りアピールする」という点です。
ただ削除してほしいという要望だけではなく、削除してほしいと考えている書き込みがミルクカフェのガイドラインのどの部分に反しているかという点を、「削除のためのガイドライン」から引用しながら示すと効果的です。
もう1つは、削除してほしいレスが投稿されているスレッド名や、削除依頼レス番号などの「必要事項を漏れなく書き込む」という点です。
以下に、削除依頼スレッドへの投稿例を示しておきますので参考にしてみてください。
削除依頼スレッドへの投稿例
お世話になっております。
○○塾関係者のAと申します。
以下の掲示板のスレッド内に投稿されている書き込みの削除を依頼いたします。
掲示板名:(削除してほしい書き込みのある掲示板の名前:ex.予備校)
スレッド名:(削除してほしい書き込みが投稿されているスレッドの名前:ex.○○予備校のおすすめ国語教師)
URL:(削除してほしい書き込みが表示される降ペURL)
削除依頼レス番号:(削除してほしい書き込みの最初についている番号)
削除理由:
スレッド内レス番号○番の書き込みを削除してほしい理由は、書き込み内に本塾の講師Bの本名と住所、家族構成が晒されているうえ、暴言を含んでいる内容であるためです。
上記の内容は、「削除のためのガイドライン」(http://www.milkcafe.net/help_delete)の以下の項目に該当すると考えられます。
・個人情報についての基準第一種(教員の個人情報公開)
・批判、誹謗中傷について前提条件「所属する社員・講師の個人が特定できる情報を含むもの」
・批判、誹謗中傷について削除できるケース「個人が特定でき、且つ死ね、クズ、消えろ、など明らかな暴言など。」
実際に投稿されている書き込みは以下の通りです。
ご確認ください。
「(レス番号):名無しさん :2019/12/23(月) 23:08:00 ID:123456789
○○塾の国語教師Bは東京都○○区に母親と妹と3人で暮らしてるらしい。Bに教わっても成績は上がらないよ。Bはクズ。」
上記の投稿により、侮辱・プライバシーの権利侵害を受け、当塾や講師Bの家族に対しても根拠のない噂が広まるなどの甚大な被害を受けております。
早急に削除していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
運営への問い合わせで削除依頼を行う
削除依頼掲示板は誰でも観覧することができますので、削除依頼の書き込みを行うことによって当該レスが不特定多数の人の目に触れてしまうというリスクがあります。
そのため、削除依頼掲示板に依頼文を掲載することで個人情報がより拡散され、事態が悪化してしまうことのないよう、非公開で運営に直接削除依頼をする方法もあります。
ただし、削除依頼掲示板のほうが反応が早い傾向もありますので、できるだけ早く書き込みを削除してもらうためには
- 削除依頼掲示板への書き込み
- 運営への問い合わせ
の2つの方法を同時に試してみることをおすすめします。
ミルクカフェ運営への問い合わせ方法
まずはミルクカフェへの問い合わせフォーム(https://ssl.form-mailer.jp/fms/e256e1ce129676)にアクセスしてください。
- 名前
- メールアドレス
- 連絡先(電話番号)
- スレッド名
- 削除依頼掲示板URL
- 削除レス番号
- 削除理由
の記入が必須となりますので、必要事項を漏れなく入力し、確認画面にて確認を行った後送信してください。
削除理由に関しては、「削除依頼スレッドへの書き込み方」「削除依頼スレッドへの投稿例」を参考にして、ミルクカフェのガイドラインのどの部分に反しているのかがしっかり分かるように書き込むようにしてください。
ミルクカフェの投稿の削除方法〜弁護士に依頼する場合〜
削除依頼掲示板への書き込みや運営への問い合わせを行ってもなかなか削除してもらえない場合や、削除依頼文を誰にも見たくないという場合には、弁護士に依頼することで迅速に対応してもらうことが可能です。
ミルクカフェでの誹謗中傷や不適切な書き込みの削除に関して弁護士する場合、どのような流れとなるのか確認していきましょう。
弁護士に依頼する場合の流れ
弁護士に依頼する際の流れを簡単にまとめると、以下のようになります。
- Step1.ネット被害に詳しい弁護士を探す
- Step2.弁護士を選ぶ
- Step3.弁護士に依頼したい内容の相談をする
- Step4.ミルクカフェの書き込み削除に関して、弁護士に正式に依頼をする
- Step5.弁護士が運営側との交渉・訴訟を行う
- Step6.弁護士によってミルクカフェの口コミ削除が完了する
弁護士に法的措置を取ってもらうことによって、個人による削除依頼掲示板や運営への問い合わせで削除されなかった書き込みであっても、削除される可能性が高まります。
まとめ
今回はミルクカフェというインターネット掲示板において、個人が特定できるような誹謗中傷や不適切な書き込みをされてしまった場合の対処法を確認しました。
今回の記事で示した削除依頼の仕方を参考にしても削除されなかった場合には、できるだけ早く弁護士に依頼することで、個人情報や身に覚えのない噂が拡散されるリスクを軽減することができます。
また、弁護士への依頼によって煩雑な手続きや精神的不安を軽減することができますので、ミルクカフェの書き込みで被害を受けている場合にはネット被害に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。