Facebookの誹謗中傷とプライバシー侵害!確実に削除する方法
Facebookで批判や嫌がらせ、誹謗中傷、プライバシー侵害につながることもあります。今回は、「Facebookで誹…[続きを読む]
Facebookの投稿にタグ付けされると、「AさんがBさんの写真にタグ付けされました」といった表示とともに、タグ付けされた人の情報は、投稿者の友達にも見られてしまうことになります。
写真を勝手にアップロードした投稿者の公開範囲によっては、世界中に顔をさらすことと同義です。
むやみにタグ付けすることで被害を受けた、危険だと感じる人が出てきてしまう可能性があります。
今回はこのFacebookのタグ付けについて、法律的な観点からみた問題点やタグ付けを拒否する方法など、詳しく解説していきたいと思います。
なお、facebook上の誹謗中傷全般については下記記事が詳しいので併せてご参照ください。
Facebookのスマホアプリで写真をアップロードするとき、その写真に写っている人を「タグ付け」をして、タグ付けされた人物のタイムラインへのリンクが作成される機能があります。
具体的には、タイムラインに「○○さんと一緒にいます。」という文言とともに写真が表示されます。
タグ付け機能は、一見便利そうですが「タグ付けされるのは嫌だ」と感じる人は非常に多く、実際にタグ付けされたことによる被害を被ったというケースも多いのです。
Facebookのタグ付けされるのが嫌だ、危険だと感じる理由は、主に下記のようなものです。
また、なかには下記のように実際にタグ付けを契機として、トラブルに巻き込まれてしまったというケースも多々あります。
このように、様々な理由からタグ付けを嫌がる人が多く存在しますが、その理由の多くが「プライバシーを問題」としています。
では、そもそもこのFacebookのタグ付けは法律的にみて問題はないのでしょうか?
許可なく勝手にタグ付けされてしまうことによって、自分が誰とどこでいつどんなことをしていたのかという情報が、不特定多数に公開されてしまうことになります。
つまり、これは「プライバシーの侵害」が成立し得ることとなります。
写真をタグ付けをした人物に悪気があったかどうかは関係なく、勝手にアップロードした写真の削除と損害賠償を求めることが可能となります。
またアップロードされた写真の公開自体を許可していなかった場合には、肖像権の侵害となります。
肖像権には、勝手に撮影されない権利だけではなく、勝手に公表されない権利も含まれています。
そのため仮に「撮影許可」をしていても「公表許可」をしていないにも関わらず、写真がFacebookのスマホアプリなどでアップロードされた場合は違法となり、写真の削除や慰謝料の要求も可能となるのです。
では、実際に自分の許可なく誰かから勝手にタグ付けされてしまった場合には、どう対処すれば良いのでしょうか?
また今後タグ付けを拒否するという設定はあるのでしょうか?
残念なことに、今のところFacebookで「タグ付けを拒否する」という機能はありません。
しかし、できる限りプライバシーの流出を回避する方法ならば全くないわけではありません。
自分のタイムラインへの掲載を拒否する方法はあります。
具体的な設定方法は以下の通りです。
これで設定完了となります。
この設定を行った後は、今後誰かがアップロードした写真に自分が写っていて勝手にタグ付けされてしまった場合には、自分のタイムラインにも掲載するかどうか確認するメッセージが表示されるようになります。
リクエストに対して、承認する、拒否するは、自由に選択できます。
この確認メッセージで拒否すると、その写真が自分のタイムラインにまで掲載されることはなくなります。
しかし、写真をアップロードした人物のタイムラインに掲載されることには、変わりありません。そのため、相手の公開範囲によっては、全世界の人から観覧が可能となってしまいます。
すでに「タグ付けされてしまった…」という場合には、勝手にアップロードされた投稿の写真のタグ付けを自ら削除するしかありません。
具体的な方法は以下の通りです。
これでタグ付けを削除することができます。ただ、今後も引き続きタグ付けをしてくる人がいるかもしれませんので、防止策が必要です。
Facebookには、「自動顔認識機能」というものがあります。
この機能によって、写真をアップロードした人物が写真の顔にカーソルを持っていっただけで、候補となる人物の名前が表示されます。
「タグ付けの提案」として名前が表示されてしまうと、ついつい流れに従ってタグ付けしてしまう…ということもあるかもしれません。
しかし「タグ付けの提案」の時に自分の名前を表示させないように設定すれば、相手はタグ付けのために少し手間が必要となり「わざわざタグ付けしない」という可能性も少し高くなるでしょう。
また名前が表示されないような設定になっているということから、勘のいい人であれば「この人はタグ付けされるのが嫌なのかもしれない」と気がついてくれることもあるでしょう。
具体的な設定方法は以下の通りです。
Facebookではプロフィール写真に本人の写真を使用することが多いですが、ペットの写真や風景の写真・イメージ画像など本人以外の写真を使用することで、顔を出したくないとアピールすることも可能です。
顔を出したくないということは、自動顔認識機能にも使用されたくたい、タグ付けもされたくないということに繋がるからです。
今回はFacebookのタグ付け機能の危険性と削除方法、防止方法についてご紹介しました。
プライバシーに対する考え方は人それぞれです。
タグをつけている本人は何の悪気がなくても、嫌な思いをする人が出てきたり、時には裁判沙汰となって賠償金を支払わなくてはならないこともあります。
安易にタグ付けする前に、写真に写っている本人に写真公開とタグ付けの許可を取ることを忘れないようにしましょう。
また、もしもすでに自分の後悔したくない写真・情報を拡散されてしまった…などトラブルに巻き込まれている人は、できるだけ早くネット問題に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。