5ちゃんねる(5ch.net)の書き込み削除依頼&犯人特定の全手順2021年版
この記事では、2ちゃんねるから5ちゃんねるへの移行で、削除依頼方法などに変更されたことを中心に解説いたします。「5ち…[続きを読む]
【2020年9月23日更新:個人情報保護委員会による停止命令|サイトの閉鎖を追記しました】
自己破産をしてしまった場合、多くの人は他人に破産したことを知られたくないはずです。
破産者情報は誰でも気軽に見ることができるわけではないので、通常は身近な一般人に情報漏洩することはありません。
現在は閉鎖されましたが、一時期は「モンスターマップ」というサイトによって誰でも簡単に破産者の情報を見ることができる状態になってしまっていました。
破産経験を知られてしまうと人間関係の悪化や仕事に影響を受ける可能性がありますし、様々な形で悪用されることも考えられるため、何とか対処したいと思う方も多いのではないでしょうか。
モンスターマップのようなサイトは、閉鎖と類似サイトの開設を繰り返してきているので、今後また新たにモンスターマップのようなサイトが開設された場合に備え、モンスターマップの概要から削除の方法まで解説していきます。
「モンスターマップ」とは、破産者の氏名・住所といった個人情報を掲載しているサイトです。
掲載された住所は、Googleマップとも連動されています。
これはインターネット版の「官報」を元に作成されていると考えられています。
「官報」の内容は通常はネット検索できないため、基本的に「官報」に掲載されている破産者情報が一般人に知られることはありません。
ただ、モンスターマップではGoogleなどを通じて個人名で破産情報を検索できる方法を掲載しており、誰でも簡単に破産者を調べることができてしまうのです。
加えて、モンスターマップの情報をSNSや5ちゃんねるなどの匿名掲示板などに転載されることもあり、被害が広がっています。
モンスターマップができる前、「破産者マップ」という似たようなサイトがありました。
このサイトはGoogleマップと連動して破産者の情報がわかるようになっており、社会的に大きな話題となりました。
破産者マップには削除依頼ができる仕組みが一応ありましたが、依頼するには本人確認のための個人情報を入力しなければならず、その個人情報が詐欺に悪用されるかもしれないといったリスクも考えられていました。
最終的には被害者の弁護団が結成され、行政指導も受けたため現在は閉鎖していますが、モンスターマップが誕生したことで破産者マップを閉鎖した意味もなくなってしまっています。
ちなみに、モンスターマップと破産者マップは多くの類似点があり、作成者が同一人物ではないかと言われていますが定かではありません。
個人情報保護委員会は、このサイトが①個人情報取得時に利用目的を通知・公表せず、②同意を得ずに個人情報をウェブサイトに掲載したことが個人情報保護法違反であると判断し、必要な対応をとるまで再開してはならないと「勧告」を行いました。(個人情報保護法41条、42条1項)
しかし、モンスターマップは勧告の期限内に措置を行わなかったため、2020年8月27日までにサイトを停止するよう「停止命令」を出されるまでに至りました。(同法42条2項)
(なお、これらの命令に従わない場合には懲役6月以下または罰金30万円以下の刑事罰(同法84条)が科せられることになります。)
その結果、2020年8月21日時点においてモンスターマップの閉鎖が確認され、類似のサイトも同時期に閉鎖されました。
ただ、再び似たようなサイトが作られることも考えられるため、今後の警戒も必要です。
それでは、モンスターマップのどのような部分が特に問題となっているのでしょうか。
簡単に見てみましょう。
モンスターマップはYahoo!やGoogleから個人名を入力して破産者の情報を検索・閲覧できるようになっています。
勿論本人から許可を得たわけではないので、個人情報の漏洩やプライバシー侵害にあたります。
「官報」で既に公開されているから問題ない、という考えもあるようですが、様々な裁判例からすれば、既に公開されている情報であっても、不必要に拡散・公開することは違法とされる可能性が高いと言えます(プライバシーにつき最判平成6年2月8日、下記名誉毀損につき東京高判平成25年9月6日など)。
また、破産したという情報は、社会的評価を低下させるのが一般的であるため、破産者の情報を公開・拡散することは、名誉毀損にも該当すると考えられます。
モンスターマップでは海外(スイス)の法律を適用していると明示されています。
加えて、「掲載している個人や組織は実在している個人や組織と関係ない」、つまりフィクションであると主張しています。
恐らく、日本の法律で裁かれないようにするための細工だと思われますが、もし本当に海外のサーバーで運営しているとなると、犯人を特定し損害賠償請求などをするのは困難です。
実際、サイト上には運営者への連絡先や「破産者マップ」にはあったような削除依頼フォームもないので、直接連絡をとって削除するのはほぼ不可能です。
「ウェブマイニングプログラム」とは、勝手に閲覧者の端末のCPUを用いて仮想通過の計算処理(マイニング)を行うプログラムのことです。
モンスターマップはウェブマイニングプログラムを導入していることが判明しており、アクセスすると自動的にマイニングがされる仕組みになっているようです。
モンスターマップを見ている最中に端末の動作が遅くなったり熱を帯びてきた場合は、注意が必要です。
セキュリティ対策を施していない端末での不用意なアクセスはしないようにしましょう。
上記で述べたように、現状ではモンスターマップの運営者に連絡することも特定することも難しく、現実的にモンスターマップ上からの削除はできません。
そのため、拡散を防ぐためにはモンスターマップから転載された先や、Googleといった検索プラットフォームの表示から削除してもらうしかありません。
ここからは、各転載先から削除してもらう方法をご紹介します。
Googleで検索しても表示されないように、削除を依頼する方法です。
大きく分けて2パターンあるので、それぞれ以下の流れで試してみてください。
同じように、Yahoo!から検索しても表示されないように依頼する方法です。
※Yahoo!IDがある場合はログインして「お問い合わせ」で同様に
自分で申請するのが難しいとお感じの場合は、ネット問題に強い弁護士に相談して削除依頼するとよいでしょう。
弁護士法人YMPでは「発信者(犯人)の特定」を得意としております! 爆サイ、ホスラブ、5ch、2ch、たぬき、各種ブログ、口コミサイト、SNS等の誹謗中傷にお困りでしたら、お気軽ににご相談下さい!
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5ちゃんねる、2ちゃんねるといった匿名掲示板に転載されてしまった場合、メールもしくは削除要請フォームから申請することで削除が可能です。
詳しくは以下のページをご覧ください。
5ちゃんねる、2ちゃんねるに自分の名前が書き込まれていないかの確認方法ですが、本サイトに「ネット誹謗中傷チェッカー」を設置しておりますので、まずは、モンスターマップの名前検索として、こちらもご利用ください。
モンスターマップの情報がSNSに転載されていることもあるようです。
SNSには基本的に通報や問い合わせをするフォームがありますので、各SNSに応じて削除依頼を出しましょう。
参考として、Twitterでの削除方法を以下にあげておきますので、ご参照ください。
爆サイ.comから削除したい場合は、特定のフォームから削除依頼を出す必要があります。
方法と流れは以下のページで詳しく説明しています。
ウェブ魚拓とは、サイトのページをそのまま保存しておけるサービスのことです。
ウェブ魚拓に保存しておくことで、原本のページが削除されてしまったとしても継続して見ることができます。
また、ウェブ魚拓とは固有のサイト名ではなく一般的な名称であるため、様々なウェブ魚拓のサイトがあります。
そのため、ウェブ魚拓に転載された情報を削除する場合は、各サイトの方法に従って削除を請求する必要があります。
今回はそのうちの1つ(https://megalodon.jp/)を参考に、削除の流れをご紹介します。
※このサイトでは「著作権など、権利者・被掲載者等として」で削除依頼を行う場合に本人確認が必須になっています。
破産者マップ同様、詐欺に利用される可能性がないとは言い切れないため、できるだけ匿名で送る方法を選ぶことを推奨します。
以上がモンスターマップについての解説と削除方法です。
モンスターマップは一度名前が載ると削除ができず、派生して転載されたところから一つ一つ対処しなければなりません。
これは類似サイトでも基本的には同様です。
転載先からの削除は個人でも行うことができますが、自分でやるのは難しいと感じたり、どうしてもモンスターマップを何とかしたいと思う方は一度弁護士に相談することをお勧めします。