5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)削除依頼を自分で行う場合の注意点を解説

2ちゃんねる自分で削除

ネット上の匿名掲示板の中でも、多くの人が利用している「5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)」。

気軽に書き込める一方、誹謗中傷や個人情報漏えいの書き込みといったネットトラブルも多発しています。

5ちゃんねるで誹謗中傷を受けた場合、拡散を防ぐためにもすぐに削除依頼をする必要があります。
ただ、正しい手順を踏んで対処しないとかえって火に油を注ぐ恐れがあるのです。

そこで今回は、5ちゃんねる(5ch.net)に書き込まれた誹謗中傷レスを自分で削除申請する方法を解説していきます。

※なお、「旧2ちゃんねる(2ch.net)」は、現在分裂して「5ch.net」と「2ch.sc」が存在していますが、この記事では「5ch.net」で削除を行うケースを解説いたします。

5ちゃんねる書き込み削除依頼の基礎知識

削除ガイドラインとは

5ちゃんねるは削除申請をすれば全ての書き込みを削除してくれるというわけではありません。
5ちゃんねるに定められたガイドラインに沿って削除が行われます

そのため、自分が削除したい投稿とガイドラインを照らし合わせて、問題となる項目をチェックしておきましょう。

5ちゃんねるの削除対象と削除基準

5ちゃんねるの削除ガイドラインにおける個人の取り扱い定義は、以下の3種類に分けられています。

  • 一群…政治家・芸能人・プロ活動をしている人物・有罪判決の出た犯罪者
  • 二類…板の趣旨に関係する職業で責任問題の発生する人物、著作物or創作物or活動を販売または提供して対価を得ている人物、外部になんらかの被害を与えた事象の当事者
  • 三種…上記2つに当てはまらない全ての人物

一群の場合、「管理人が削除の必要あり」と判断しない限り、誹謗中傷・個人の名前・逮捕歴の情報などは削除されません。

二類では、公益性があり、関係者や被害者による事実関係の記述などについては削除されません。

三種では、個人の特定や誹謗中傷目的の書き込みは削除の対象になります。

なお、非公開の電話番号・メールアドレスなどについては、一群・二類であっても対象者に不利益が発生する可能性があれば一律削除対象となります。

他にも、ガイドラインには細かく規定されています。
詳しくは参考URLを開いてご確認ください。

【参考URL】5ちゃんねる削除ガイドライン

5ちゃんねる書き込み削除の流れ

5ちゃんねるに自分で削除依頼を出すには、以下の3つの方法があります。

  1. メールによる削除要請
  2. 一般の削除要請(通報)
  3. 削除整理版による削除要請

それぞれ削除依頼方法を見ていきましょう。

①メールによる削除要請

5ちゃんねるの運営側にメールを送って削除依頼をする方法です。
利用できる対象は以下の通りです。

  • ガイドラインにおける「個人の取り扱い」「差別・蔑視」にあたるもの
  • 法人・団体、一群、二類といった特殊な扱いになっている人
  • 警察に相談中の人
  • 裁判により削除命令の判決を受けた当事者

指定のメールアドレス(meiyokison@5ch.net)に、必要事項を記載したメールを送れば完了です。

【必要事項】

[件名]
削除申し立て

[内容]
・該当するURL
・レス番号
・削除理由
・理由を根拠付ける資料があれば添付
・本人確認のための資料を添付

【参考URL】5ちゃんねる削除体制

削除理由については、書き込みのどの部分が問題となるのかなど、詳細に明記して送りましょう

本人確認の資料は、運転免許証のコピーなどをメールに添付して送付すれば問題ありません。
ただ、個人情報を送る行為に抵抗がある場合、弁護士などの専門の代理人に相談することをおすすめします。

②一般の削除要請フォーム(通報)

一般的にいう「通報」で削除要請する方法です。

  • ガイドラインにおける「個人の取り扱い」「差別・蔑視」「荒らし依頼」に該当するもの
  • 法人・団体、一群、二類といった特殊な扱いになっている人
  • 警察に相談中の人

上記に当てはまる人が利用できます。

削除要請フォームに必要事項を記入して送信すれば完了です。

【削除要請フォーム】https://qb5.5ch.net/saku2ch/index2.html

③削除整理版による削除要請

①②に該当しない書き込みを削除する方法です。

以下のフォームに必要事項を記入して送信してください。

【削除整理フォーム】https://qb5.5ch.net/saku/index2.html

なお、どの方法も最終的には5ちゃんねるの運営・管理人が削除の判断をするため、必ずしも削除されるとは限らないことに注意してください。

よくある質問|Q&A

  • ①②③の削除方法の違いってなに?
    基本的には、削除したい書き込み内容や削除依頼をする人によって方法が変わります。

    また、①の方法ではメール本文が公開されることはありませんが、②③の方法では削除依頼の理由が公開されてしまうといった違いもあります。
  • 削除人って誰?
    5ちゃんねるではボランティアでレスやスレッドを削除している人がおり、そのような人達のことを「削除人」「削除屋」と呼んでいます。

    運営とは関係のない一般人が、削除依頼を読んで削除の可否を判断しているのです。

    そのため、削除依頼をする際には、誰でも客観的に投稿の問題がわかるよう削除依頼を書くことが大切です。
  • 法人・団体・公的機関に対する書き込みは削除が難しいって本当?
    法人(企業)・団体についてはカテゴリによって扱いが異なりますが、批判や誹謗中傷などは原則放置されます。

    また、公的機関についても、他の削除基準と掲示板の趣旨に反しない限り放置とされています。

    とはいえ、削除申請ができないわけではないので一度試してみるのもいいかもしれません。

    ただ、慣れない企業担当者が削除を行うと、削除理由が5ちゃんねるに掲載されて再炎上リスクを負うことがあります。

    そのため、弁護士に依頼して削除を行ってもらう方が安心だといえるでしょう。
  • 自分で5chに削除依頼する時の注意点は?
    感情的に削除依頼をしないことが重要です。

    書き込みは「不快だから」「おかしいから」といった感情的な理由では削除されません。
    あくまでも、ガイドラインに則って行われます。

    そのため、削除ガイドラインのどこに抵触しているのか、どういう被害を受けているのか等、問題点をはっきりと提示する必要があります。

    また、一方的に事実無根な誹謗中傷を受けている人もおり、怒りの気持ちを抑えきれないこともあるかもしれません。

    ただ、ここで「ふざけるな」「削除しなかったら呪ってやる」というような乱暴な文章を書いても基準を満たしていなければ削除はされませんし、削除人からしても気分は良くありませんよね。

    あくまで冷静に、丁寧な言葉遣いで削除理由を述べて対応を求めるようにしましょう。
  • 自分で削除依頼をしても書き込みが消されなかったら?
    自分で削除請求をしても削除されなかった場合、法的に対処する必要があります。

    例えば、弁護士に相談して裁判所の仮処分命令で削除してもらう、名誉棄損罪で刑事告訴をして警察に任せるといった方法があります。

    また、削除以外にも、発信者情報開示請求で犯人を特定する、損害賠償請求を行うといったことが可能なケースもあります。

    詳しくは以下のページに記載していますので、ご参照ください。
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まとめ

以上が、5ちゃんねる(5ch)の書き込みを自分で削除する方法でした。

冒頭でも述べたように、インターネット上の書き込みは拡散されるスピードがとても早いです。
1つ悪評が書き込まれると、誹謗中傷・風評被害・名誉毀損・プライバシー権の侵害などにも繋がる恐れがあるので、迅速に対応する必要があります。

もし被害を受けているのであれば、上記の記事を参考に削除を試してみてください。

また、それでも削除がされなかった場合には弁護士や警察に相談するようにしましょう。
弁護士への相談は費用の心配もあるかもしれませんが、無料相談を受け付けている事務所もあります。

行政でも無料で弁護士を紹介している機関があるため、一度利用してみてはいかがでしょうか。

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