みんしゅう(みんなの就職活動日記) 口コミ削除方法の全手順

就職面接のシーン

“みんしゅう”として親しまれているサイト「みんなの就職活動日記」は、楽天株式会社が運営する情報サービスで、29,000社の就活に関するクチコミ情報をみることができるサイトです。

企業情報や実際の面接状況などが記載されることにより、大学生・就活生それぞれの実際の就職活動に役立てようとするものです。

しかし、この“みんしゅう”に「面接状況などの口コミ・コメント」が書き込まれてしまい、企業の悪評が立つ場合もあります。

こんなとき、企業イメージを守り、優秀な学生を確保するためにも、“みんしゅう”の誹謗中傷の投稿削除に踏み込むべきケースがあります。

今回は、みんなの就職活動日記こと“みんしゅう(みん就)”から誹謗中傷を削除する方法 をお伝えします。

みんしゅう(みんなの就職活動日記) に誹謗中傷が書き込まれたら

みんしゅうは、著名な三木谷浩史社長が代表取締役会長兼社長である楽天株式会社が運営しています。

企業への書き込み・コメント総数は「数百万件以上」といわれており、利用者総数も2020年現在、30〜40万人ほどと言われており、多くの学生が利用している口コミサイトです。

また、学生だけでなく企業の人事部なども、他社の入社試験などの実情がわかるため、参考にするようです。

このように、学生や企業の人事部で情報サービスとして利用されている“みんしゅう”は、基本的には学生・企業それぞれに役立つ投稿クチコミが記載されているため、メリットも大きいサイトです。

しかし、中には根も葉もない事実が“みんしゅう”に書き込まれ、第三者の悪意で悪評をたてられる現状があります。

みんしゅうの投稿で誹謗中傷が起きる理由とは

では、なぜ、“みんしゅう”に誹謗中傷が投稿されてしまうのでしょうか。

誹謗中傷のベースにあるのは「学生の不安感」

まず一番の要因は「学生の就職活動に対する緊張や不安」にあります。

実際の就職活動は学生にとっては不安そのものです。どうしても就職活動をうまくいかせたいという切実な思いから、全ての状況にデリケートになりがちです。

そのため、実際の面接などで思うようにいかなかった場合に、ネガティブな情報を書き込むパターンがあります。

仮に面接に落とされてしまった場合には、腹いせで“みんしゅう”に誹謗中傷するという学生も少なからず存在するということです。

誹謗中傷のベースにあるのは「面接官の対応」

次に考えられる要因は、実際の新卒採用の面接官の対応に対する批判です。

「ひどい質問を投げかけれた」などの圧迫面接の経験が原因の場合もあれば、「企業のイメージが思っていたものと違った」、「面接官が人間としてひどい」「こんなやつがいる事業所で開発などできない」など面接官や面接状況についての批判や面接体験記を“みんしゅう”に書くパターンがあります。

「現在自分が転職しつづけてるのは面接官が悪いからだ」と感情的になり、事実と感情が入り混じったような書き込みをしてしまうケースがあります。

みんしゅうに学生以外が書き込むケース

最後に、“みんしゅう”に誹謗中傷を投稿するのは学生だけではないということも伝えておきましょう。

悲しいことですが、他社の評判・イメージを損なわせるために悪意をもって、“みんしゅう”に悪評を書き込む方もいます。

ただ、これはレアなケースです。

まずは学生の不安な気持ちから来ているものだと理解した上で「正当な批判と意見は受け止める」、そして「度を超えた誹謗中傷は対処法を考える」というように建設的に対応していくこと重要といえるでしょう。

みんしゅうで誹謗中傷が起きたときのリスク

優秀な学生を獲得できなくなる

「みんなの就職活動日記」などの就活サイトに誹謗中傷が書き込まれてしまった場合、単なる悪評では済まず「応募しようと思っていたけれど、あまりにひどい悪評があるのでやめた」など応募自体をやめてしまうケースがあります。

また選考して内定をしても内定者が辞退をしてしまうケースもあります。

実際の応募者数が減少すると、優秀な人材の確保も難しくなります。

大学の就職課の推薦を受けられなくなる

”みんしゅう”は、大学の就職課も閲覧しています。

あまりに”みんしゅう”に悪評が立っている場合は、大学としては学生にその企業を推薦することはできません。

学生の将来がかかっているからです。

実際の事実に基づいて、それをひどく誇張している場合などは、事実として捉えられやすいといえるでしょう。

企業イメージの低下

学生、他社、大学関係者が閲覧するということ、そして実際の利用者である30〜40万人の方が閲覧することを考えると、事実ではなかったとしても噂として広がる可能性も否定できません。

したがって、誹謗中傷による企業イメージの低下は避けられれません。

みんしゅうの口コミ削除請求で解決する方法

では、解決するためにはどのような対策を講じれば良いのでしょうか。下記解説して参ります。

①みんしゅうのお問い合わせフォームから削除依頼する

まず、最初にできる対処法は「削除依頼専用フォームにて削除依頼をすること」です。

みんしゅうの削除依頼方法は以下のように行います。

  1. “みんしゅう”の「お問い合わせ」のページから、「掲示板書き込み削除のご依頼」のリンクへ移動
  2. そこで会社名、名前、メールアドレスなどの必要事項を記入し、問題の書き込みがある掲示板の名前などを指摘、具体的な削除理由を挙げる。

通常は7-14日以内に対応の可否についての連絡がきます。

楽天側が、削除依頼に理由があり、「削除の必要性あり」と判断した場合は、削除が実行されます。

もっとも、こちらの理由に納得してもらえない場合は、削除されない可能性も十分にあります。

楽天みんなの就職活動日記 削除依頼フォーム:
https://www.nikki.ne.jp/d1/support_mail_del_form/

②みんしゅうの記事削除請求の仮処分

次に削除依頼フォーム申請で削除してもらえない場合、「記事削除請求」を行うことになります。

みんしゅうの記事削除請求をする場合は、まず裁判所に仮処分(民事保全法23条2項)を申立てて削除命令を出してもらうという方法が一番早い対象方法です。

仮処分とは、争いがある権利関係について、著しい損害や急迫の危険が生じることを避けるため、暫定的な法律上の地位を定める民事保全手続のことです。

裁判所としては、実際の誹謗中傷内容をみて、申立人の請求に「理由があるかどうか」を判断します。

ここでは、申立人の意見だけではなく、仮処分の請求をうけた楽天側にも審尋することにより、意見を聞くことになります。審理の結果、記事を削除する必要性があると判断された場合には、記事削除命令が出されることになります。

仮処分によって記事削除請求をする場合、実際の削除までは早くて2週間、遅くとも1ヶ月程度で実行されることになります。

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③みんしゅうの書き込みの発信者特定|情報開示請求

みんしゅうで誹謗中傷被害を受けた場合には、削除請求を行うだけで誰が誹謗中傷を行ったのかどうかを特定することはできません。

そこで「発信者情報の開示請求」を行う必要があります。

発信者情報開示請求は、プロバイダ責任制限法によって認められている被害者側の権利です。

まずは、任意で“みんしゅう”の運営元である楽天側に開示依頼をすることになりますが、これに応じてくれない場合、裁判所に仮処分を申し立てて発信者情報開示命令を出してもらう手続を行うことになります。

命令が出されたあとは、発信者のプロバイダのIPアドレスを取得します。その後、IPアドレスからプロバイダを特定し、プロバイダから加害者の氏名・住所・メールアドレスなどが開示されることになります。

発信者情報開示請求は、削除請求を同時に行うことが通常ですが、実際に開示を受けるまでには6ヶ月程度かかってしまいます。早期に損害を回復させるためにも、削除請求と同時に行う必要があるといえるでしょう。

これ以外にも、“みんしゅう”で誹謗中傷を受けたことにより企業がダメージを受けたとして「損害賠償請求」をすることも可能です。

実際に仮処分や損害賠償請求を行いたい場合は、専門家である弁護士に相談しましょう。

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みんしゅうの掲示板・コメント削除は弁護士に依頼すべし

では、“みんしゅう”の誹謗中傷コメント削除請求を行いたい場合、弁護士に依頼する上での注意点などはあるのでしょうか。

一番大事なことは、「インターネット上の誹謗中傷事件に強い弁護士」に依頼することです。

また、最近では「無料相談」を受け付けている法律事務所や電話相談を行っている法律事務所もあります。

より“みんしゅう”の悪評に対する良い解決策を見つけるためにも、実際にいくつかの事務所に相談してみるのも良いでしょう。

このように、みんなの就職活動日記やネット掲示板・SNSの誹謗中傷に強い弁護士を見つけることが大切です。まずは、気軽に相談することから始めましょう。

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