SNS疲れとコロナ疲れ…ストレスの原因とその解消法とは?
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、緊急事態宣言が出されてから5月1日で3週間以上が経ちました。
さらに延長されるという報道もされています。
出勤や外出を自粛するよう要請され、家からほとんど出ない生活になっている…という方も多いのではないでしょうか。
そんな制限された生活の中、TwitterなどのSNSでは「コロナ疲れ」や「自粛疲れ」という言葉が見かけられるようになっています。
そこで今回は、外出自粛によって溜まったストレスを解消する方法をご紹介します!
コロナ疲れの原因の1つは「SNS疲れ」
先述したように、最近よくSNS上で見かけるようになった「コロナ疲れ」。
この原因の1つに「SNS疲れ」が関係していることをご存じでしょうか。
SNSによって引き起こされる疲れとはなにか、まずは事例を見てみましょう。
デマや詐欺などネットトラブルに振り回される疲れ
トイレットペーパー品薄から始まったコロナ関連のデマ。
これに限らず、「お湯を飲めばウイルスを殺せる」「4月1日からロックダウンが始まる」といった様々なデマがSNS上で出回りました。
また、テレワークが増えるにつれてサーバー攻撃が増加していたり、詐欺メールやzoomを真似た詐欺アプリなど、あらゆる問題が発生しています。
これらの問題によって買い占めが起きたり、気を付けなければいけないことができたりと、ネットに振り回されることが増えました。
日々のコロナ情報による疲れ
テレビでもネットでも、毎日のように新型コロナウイルス関連のニュースが流れます。
特に、志村けんさんのように有名人が亡くなったニュースが流れると、急にウイルスの危険を身近に感じて、否応なしに気が滅入りますよね。
国の政策も様々なものが検討されていますが、なかなか決まらなかったり急に変更されたりと、正確な情報を集めるのも一苦労です。
外出自粛と世間の目による疲れ
外出自粛のムード、これを苦手としている人も多いのではないでしょうか。
SNSでは、自粛しない人や店を責め立てている人が少なくありません。
また、外出自粛していない人を勝手に写真を撮っている人もおり、常に世間から監視されているように気が重く感じる部分もあります。
さらに、感染した人の個人情報を特定したり、責める風潮があるため、自分だけでなく家族がかかってしまったらどうしようと心配になっている人もいるでしょう。
価値観が違う人のSNSによる疲れ
「コロナに負けるな」とポジティブな投稿を見て「そんな気分にはなれない…」と思ったり、あまり危機感がない人の投稿を見ると「なんでこんな大変な世の中でへらへらしていられるんだ」と憤りを感じることはありませんか?
疲れが溜まっていることで自分と価値観が違う考えを受け入れられず、感情がコントロールできずにさらに疲れてしまう…という悪循環に陥ってしまっているかもしれません。
愚痴や争いの増加による疲れ
上記のような価値観の違いに加え、外出自粛によってSNSに触れる時間が増えたことで、SNS上で交流トラブルが増加しています。
気ままに呟いた投稿に対して反論のようなリプライが来たり、炎上につながってしまうケースもあるようです。
また、家庭で過ごす時間が増えた中で、夫婦喧嘩や子供の愚痴をいう人も増えてきています。
そんな投稿ばかりが目に入ると、自分も釣られて気分が落ち込んでしまいますよね。
あなたのお疲れ度は?チェック
ここで、どのぐらい自分に疲れが溜まっているのかチェックしてみましょう。
以下の12項目のうち、いくつあてはまるでしょうか。
- 寝ても疲れがとれない
- 眠れない
- 慢性的に体調が悪い
- 常に不安や心配が付きまとっている
- 落ち着かなかったり落ち込んだり情緒不安定
- SNSを使う時間が倍以上に増えた
- 好きなことがめんどうになった
- 感染した人は直ちに個人情報を開示した方がいいと思っている
- 出歩いている人やマスクをつけていない人がいると嫌な気分になる
- 些細なことでイラっとしてしまう
- 楽しそうにしている人がいると嫌になる
- 買い物かごや配達品にはウイルスがついているから触りたくないと思う
上記の項目はよくある症状ではありますが、これらの原因の1つに「コロナ疲れ」や「SNS疲れ」が影響しているかもしれません。
よって、まずは「コロナ疲れ」「SNS疲れ」の対策を行い、必要に応じて別の原因を検討するようにしましょう。
コロナ・SNS疲れのストレスを解消する対策は?
それでは、発生したストレスを解消するにはどうすればいいのでしょうか。
ここからは対策をご紹介します。
①SNSの情報を目に入れないようにする
まずは、自分で目に入る情報をコントロールしましょう。
スマホをいじらない時間を決める、苦手な投稿をする人をブロック・ミュートするなど、自分のストレスになっている情報を除外します。
また、SNSという不確定要素の多い情報に騙されないように、厚生労働省のサイトなどの正式な情報源から情報を得るようにしましょう。
②コミュニケーションをとる
ストレスを発散できる1つの方法が人としゃべることです。
今は実際に会って対面で話すことはできませんが、電話やビデオ通話を通じて話すことはできます。
最近ではzoom飲み会などもよく行われているようです。
もしコロナ関係で相談事があるなら、専門家や相談機関を利用しましょう。
「心の相談窓口」など電話で利用できるものも多いので、試してみてはいかがでしょうか。
③体を動かす
ストレスを感じていることに加え、運動不足による体型や体重の変化を気にしている人も多いでしょう。
そんなときは、家でもできるストレッチや筋トレを試してみてはいかがでしょうか。
短時間で効果のある筋トレや、座りながらできるストレッチなど、あらゆる紹介動画が上がっていますので参考にするといいでしょう。
④夢中になれること・好きなことをする
気分が落ち込んでいるときは、夢中になれること・好きなことをしましょう。
ドラマを見る・音楽を聴くなどの趣味を楽しんでもいいですし、お風呂で歌ったりと声を出すことでストレスを発散することもできます。
もしくは、この機会に部屋の整理整頓を行ってみてもいいかもしれません。
何か集中できることをして気分を紛らわせることで、不安感を払拭してしまいましょう。
⑤とにかく休む
疲れた、と感じているときは思い切ってゆっくり休んでしまうことも1つの手です。
いつもより早く寝て強制的に考えることをやめたり、「今日は何もしない!」と決めてダラダラするのもいいでしょう。
毎日ギリギリで頑張るのではなく、一度しっかり休んだ方が仕事などの効率も良くなるはずです。
⑥リラクゼーションをする
今まで我慢してきた分、ちょっと贅沢をして入浴剤やアロマといったリラクゼーションでストレスを発散してしまいましょう。
みかんなどの柑橘系を食べたり、ラベンダーのお茶を飲んだりと、リラックス効果のある食物を体に取り入れるのも効果があるかもしれません。
また、贅沢をせずとも、何回か深呼吸するだけでも落ち着くことができます。
⑦自分が疲れていることを自覚する
自分が疲れている、ということを自覚することも大切です。
いつもと違う生活を強いられてストレスが溜まることは当たり前です。
イライラしてしまうのも情緒が安定しないのも、「コロナのせいで疲れているんだな」と認識することで気持ちが楽になりますし、周囲に当たり散らかすことも少なくなります。
同時に、疲れているのは皆同じであることも理解しておきましょう。
SNSで愚痴のツイートや明るいツイートが流れてくるのも、誰かがストレスを吐きだしたいと思っている現れです。
「あぁ、皆大変なんだな」と客観的な視点をもつことで自分の感情もコントロールしやすくなるかもしれません。
まとめ
以上がコロナ疲れやSNS疲れを解消するための方法です。
しかし、上記にあげたのは一例であり、一番は自分で自分が最もストレスを発散できる方法を探すことです。
また、「コロナ疲れ」「SNS疲れ」以外の要因がストレスに繋がっている可能性も十分にあります。
場合によって、様々な方法を試してみてください。
緊急事態宣言による外出自粛の期間はGWまで続き、最近では期間が延長される動きもでています。
自分なりの疲れ解消法をみつけ、コロナ鬱にならないように、上手く対処していきましょう。